茨城の3月といえば!鹿島神宮祭頭祭!
春の訪れを告げる祭頭祭は毎年3月9日に行われ、5色の祭り衣装をまとった囃人が五穀豊穣を願って囃子歌を歌いながらカシの棒を打ち合い、街中を練り歩く勇壮なお祭りとなっています。
祭頭祭は一瞬「なんて読むの?」と思ってしまいますが、そのまま「さいとうさい」と読むんですね。
祭頭祭
開催日時:2024年3月9日(土)午前10時より
五穀豊穣、天下泰平の祈りを込めて大豊竹と万灯が砕かれた後、来年の奉仕字が卜定され神職により声高らかに読み上げられます。
鹿島神宮の行事として最も規模が大きく、春の訪れを感じたいとたくさんの地元の方、そして遠方の方も訪れるお祭りです。
お祭りを行う鹿島神宮は日本建国・武道の神様である「武甕槌大神」を御祭神としている神宮で、桓武天皇が創建した由緒と歴史のある神宮です。
古くは東国遠征の拠点としての祭祀を行う場所として、奈良・平安次代には國の守護神として信仰され、源頼朝や徳川家康などからも武神として仰がれていました。
鹿島神宮はその歴史の長さもあって奉納された宝物類も多く、国宝や重要文化財をはじめとした様々なご神宝が収蔵されています。
また宝物だけではなく神社と縁のある雪村の「百馬図」や横山大観の「鹿島洋朝瞰図」、軍艦「鹿島」のパネルなども展示されていて、足を運ぶだけでも十分に歴史に触れることが出来るんですね。
祭頭祭を楽しむのはもちろん、せっかく鹿島神宮に行くのならぜひこのような歴史にも思いを馳せ、鹿島神宮を歩いてみましょう!
スケジュール
本年令和6年3月9日(土)に、鹿島神宮において当番字 左方大頭下幡木郷により祭頭祭が奉仕されます。
祭頭祭(10:00)
日時:3月9日(土) 10:00~ 場所:鹿島神宮本宮前
「鹿島の祭頭祭」(祭頭囃保存会)では、「出陣の神事」と記載があるように、三つの神事で構成(祭頭祭・祭頭囃し・春季祭)されている祭頭祭の冒頭を飾る神事です。祭典では、当番郷の下幡木郷の大総督(新発意)をはじめとした祭事委員会関係者と鹿島神宮総代、宮中氏子委員、宮中祭事区長、崇敬者の参列の下、斎行致します。祭頭祭は、五穀豊穣を祈る春祭と考えられています。また日の出を最初に迎える東の端にある神社であり、鹿島立ちの御神徳のある鹿島の大神に地域の豊作を祈る神事という意味だけではなく、豊かな春を呼び日本全国の豊作と繁栄を祈る性格を持つ神事でもあります。
祭頭囃し出陣式(12:00)
日時:3月9日(土) 12:00~ 場所:鹿島神宮参拝者第一駐車場
祭頭囃し(12:30)
日時:3月9日(土) 12:30~ 場所:宮中地区
各郷の大総督(新発意)を中心に、各郷の囃人たちがきらびやかな衣装(綺羅)をまとい、樫の棒を打ち鳴らし、宮中地区を囃す神事です。祭頭祭が「出陣の神事」であるのに対し、この祭頭囃しは「凱旋の神事」とたとえられます。今回の下幡木郷の囃し人の数は、15組357名。
春季祭(18:00)
日時:3月9日(土) 18:00~ 場所:鹿島神宮本宮
本年の当番 字祭事関係者をはじめ、鹿島神宮総代、宮中祭事区長、崇敬者および明年当番候補字区長(南郷より二字、北郷より二字)が参列します。春季祭では祭典の中で、明年の当番字を決める卜定(神占の儀:占いによって字を決める神事)が取り行われます。卜定が終了すると差符状が神職の大音声によって宣読されます。また祭典中に、万灯と役目を終えた大豊竹をささらに割る勇壮な神事も行われます。
アクセス情報、交通規制
3月9日(土)交通規制/駐車場
※3月8日夕刻、3月9日終日、参拝者第一駐車場(大鳥居横駐車場)は閉鎖となります。ご参拝の際は、当宮周辺の民間駐車場等を御利用ください。
※3月9日のお車のお祓いを御希望の方は、後日御来宮頂いてのお祓いにて御対応申し上げます。
鹿島神宮 公式HP:
参照サイト:
祭頭祭の掛け声、何て言っているの?
何はともあれまずは鹿島神宮の祭頭祭とはどんな雰囲気なのかが気になりますので、まずは動画で雰囲気を見てみましょう!
鹿行地域に春の訪れを告げる 鹿島神宮で祭頭祭
祭頭祭といえばやっぱりこの行列が最も印象が強く見ておきたいところですが、掛け声がどうなっているのかちょっと分かりにくいですね。
この掛け声は「イヤートホヨトホヤァー」と声を合わせて歌われているもので、カシの棒を激しく打ち合わせながら街を練り歩く行列となっています。
色とりどりの衣装と威勢の良い掛け声、そして棒を打ち鳴らしながら歩く姿は勇壮で、まさしく春のお祭りなんですね!
ちなみに行列の頭は「大総督」といい、5歳の男の子が選ばれることになっています。
選び方は神宮で行われる卜定で、「お祭りの頭を卜定で決める」という意味で「祭頭祭」と言うようになったという歴史もあります。
行列の参加方法についてはちょっと情報がありませんでしたので、残念ながら基本的に地元の方が参加出来ると思っていたほうが良さそうです。
ところでたくさんの方が訪れる祭頭祭の行列はできるだけベストビュースポットで見ておきたいところですよね!
行列ですので事前にマップを把握しておけば、混雑しすぎて見られないなんていうことはないと思いますのでご安心ください。