奈良県の12月といえば「春日若宮おん祭」!
長年にわたる自然災害で農作物が不作などから食物が極端に不足。
疫病が広がり、関白藤原忠通が人々を救うため若宮の御霊威に助けを求めました。
そして保延元年(1135年)に壮麗な神殿を造営しました。
翌年(1136年)春日野に御神霊をお迎えして祭礼をしたのが、「春日若宮おん祭」の始まりです。
その後晴天が続いたので、以後五穀豊穣、万民安楽を祈って883年にわたり途切れることなく続いています。
開催日:2023年12月15日(金)~12月18日(月)
祭のメインは17日の「お渡り式」になります。
行宮へ移られた若宮神のもと祭礼に関わる人々が参拝します。
お祭りのスケジュール
■12月15日
13時 大宿所詣
午後2時半 御湯立
午後4時半
午後6時
17時 大宿所祭
■12月16日
午後2時半頃 大和士宵宮詣(やまとざむらいよいみやもうで)
午後3時頃 田楽座宵宮詣(でんがくざよいみやもうで)
午後4時 宵宮祭(よいみやさい)
■12月17日
午前0時 遷幸の儀(せんこうのぎ)
午前1時 暁祭(あかつきさい)
午前10時 本殿祭(ほんでんさい)
正午 お渡り式(おわたりしき)
午後12時50分頃より 南大門交名の儀(なんだいもん きょうみょうのぎ)
午後1時頃より 松の下式(まつのしたしき)
午後1時頃より 競馬(けいば)
午後2時半 お旅所祭(おたびしょさい)
午後2時半頃より 稚児流鏑馬(ちごやぶさめ)
午後3時半より10時半頃まで 神楽(かぐら)・ 東遊(あずまあそび)・ 田楽(でんがく)・ 細男(せいのお)・ 猿楽(さるがく)・ 舞楽(ぶがく)・ 和舞(やまとまい)
午後11時 還幸の儀(かんこうのぎ)
■12月18日
午後1時 奉納相撲(ほうのうずもう)
午後2時 後宴能(ごえんののう)
アクセスと駐車場の情報
春日大社(若宮神社):〒630-8212 奈良市春日野町160
公共交通機関:JR「奈良駅」近鉄「奈良駅」から奈良交通バスで春日大社本殿行「春日大社本殿」下車すぐ。市内循環・外回り循環「春日大社表参道」下車徒歩約10分。
駐車場:春日大社1日1,000円 収容台数100台
(但し17日は交通規制により一般車両は通行禁止)
春日若宮おん祭HP:
春日若宮おん祭のみどころ3選! その1:お渡り式
春日若宮おん祭「お渡り式」は、行宮にいる若宮神のもとへ、芸能集団や祭礼に加わる人々がお参りする行列の事です。
御旅所にいらっしゃる若宮様のもとへ、芸能集団や祭礼に加わる人々が社参する行列で、平安時代からの時代装束を着た行列には、馬が50頭ほどが加わっており規模を誇る時代行列として有名です。
「影向の松(ようごうのまつ)」の前で「松の下式(まつのしたしき)」を行ってお旅所へ練り込みます。
第一番日使(ひのつかい)から第12番大名行列まである長い行列の締めには子供大名行列や郡山藩の行列があり、お渡りの最後尾をしめくくります。
その時々の風俗や流行を取り入れながら続けてこられたため、行列の人々は様々な時代の衣装をまとっていて、とても見ごたえがあります。一度は着てみたいですね!
春日若宮おん祭「お渡り式」