昼夜逆転生活は本当に体に悪い?どちらが人間にとっていいの?
人間の生活には、太陽の光が欠かせません。
植物の光合成のように、人間だって、光を浴びてセロトニンというホルモンを分泌しないといけないんです。
セロトニンは、社会のストレスや出来事に対応できるように精神を安定させてくれるホルモンのことで、これが不足しているとうつ病やパニック障害を発症しやすくなります。
さて、昼間に分泌したこのセロトニンを材料に、夜になるとメラトニンというホルモンが分泌されます。
このホルモンは、体をお休みモードに切り替えるリラックスホルモンです。
眠っている間に、私たちの体は新しい細胞を作ったり、ストレスを受けて体に溜まった活性酸素を除去したりします。
そのため、このメラトニンが不足すると、不眠症に陥りやすくなります。
昼夜が逆転すると、昼に得られるはずのセロトニンがないため、夜に熟睡できるはずのメラトニンが作れず、慢性的な睡眠不足になるんです。
太陽の光は、セロトニンだけでなく、ビタミンDの生成にも欠かせません。
ビタミンDは食べ物では補えないものですが、骨を健康に保つのに欠かせない要素です。
ビタミンDが不足すると、骨がもろくなってしまいます。
他にも、人間は昼に起きて、夜に寝るという行為が遺伝子に組み込まれているそうで、これに逆らうと、成長ホルモンや女性ホルモンなどの分泌がうまくいかなくなります。
夜型の方が老けやすいんです。
自律神経が乱れるので、子供の場合は発育に支障をきたすこともあるかもしれません。
昼夜逆転生活に我が子がならないための防止策、親ができることは?
防止策としては、きちんと寝る時間と起きる時間を決めておくのが大切です。
これは子供に限らず、大人でも大切なことです。
眠くなったら寝る、目が覚めたら起きる、という生活習慣では、生活リズムは簡単に崩れてしまいます。
きちんと、一日のスケジュールを決めて行動するようにしましょう。
また、不眠の原因となりやすいので、寝る前の1時間はパソコンやスマホなどのブルーライトを禁止するのも大切です。
その代りに眠る前に、科目の参考書や興味のある分野の専門書などを読むと良いと思います。
睡眠学習にもなるので、一石二鳥ですよ。
また、朝自然と目覚められるように、ベッドヘッドの傍のカーテンは開けたままにしておきましょう。
朝、日光を浴びるだけで、人間は体内時計をリセットできます。
窓がない場合は、光目覚まし時計を試してみてください。
さらに、統計学的に朝食を食べない子供は不眠や入眠困難を引き起こしやすいので、きちんと朝食を食べるようにしましょう。
まとめ
夜型の生活をしていると、とても体によくないので、お子さんが昼夜逆転してしまった場合は、深刻化しないうちにお子さんと話し合って、元に戻すように心がけましょう。
治す場合は、きちんとお子さんに昼に生活することの重要性を理解させた上で行わないと、治ってもすぐに元に戻してしまいますよ。
中学生の場合はまだまだ発達段階ですので、きちんとサポートしてあげるようにしましょう。