〝日本の祭り″といえば神輿(みこし)や山車(だし)といったような『動』のイメージを抱く人も多いと思いますが、「おわら風の盆」はそれとは正反対の『静』が似合う、しなやかで、優雅な祭りです。
富山県と岐阜県の県境に位置する、越中八尾(やつお)で行われている「おわら風の盆」は300年以上も前から、ここ八尾に住む人たちに大切にされ、受け継がれてきた行事です。
風の強いこの地域で、風を鎮め五穀豊穣を祈願するための唄と踊りの「おわら風の盆」
決して観光目的ではなく、土地に住む人たちのためのお祭りが、見た人の心に残り伝えられ、今や人口約5,000人の町に、例年25万人程度が訪れるという、大きな祭りとなりました。
「おわら風の盆」は前夜祭と本祭にわかれて行われていますが、それぞれがどんなお祭りなのか、人々を魅了してやまないこのお祭りを、初めて楽しむためにはどうすればいいのか、今年の詳しい概要とこの祭りの魅力を兼ねてご紹介していきますね。