北陸の風物詩!おわら風の盆とその歴史
北陸新幹線が開通し、日本中から大いに注目されている北陸。
そんな北陸の風物詩といわれる「おわら風の盆」の歴史は古く、元禄15年今から300年以上も前に遡ります。
その言い伝えはこうです。
『米屋小兵衛という金貸しをしていた人が尽力して八尾町をつくり、藩主から『町建御墨文書』を頂いたが、八尾町に住む人たちに貸したお金が、なかなか返ってこないため、その文書を持ったまま引っ越してしまった。
それから数十年が経ち、八尾町の役人がその文書がこの町にないのはよくないと、代替わりしていた米屋の家に返してくれるよう頼みに行ったが、貸したお金を返してくれたら文書も返すと言って返してはもらえなかった。
そこで町役人たちは再び米屋の家を訪れ、花見と称して宴会を開き、その隙に文書を持ち帰ってきてしまった。
八尾町では『町建御墨文書』を取り戻したお祝いということで、三日三晩無礼講で唄い踊ったことから、「おわら風の盆」が始まった・・・。』
・・・借金踏み倒しておいて(;・∀・)勝手に宴会開いてお祝い?!・・・という疑問がはれませんが、そんな言い伝えがあることも確かなようです。
でも、現在はその米屋小兵衛さんの銅像が、諏訪町の城ヶ山公園というところにあり、毎年4月に町をつくった彼を称え「米屋小兵衛顕彰祭」が行われているようです。
なんだかホッとしましたね(*´ω`*)
でも、300年以上も前の話なので、タイムマシンでもない限り、言い伝えの真相はわからないのではないでしょうか。
この三日三晩華々しく踊り、練り歩いたことがきっかけとなり、盂蘭盆(うらぼん)も同じように踊り練り歩くようになりました。
それが風の厄日に行われるようになったことから、「風の盆」と言われるようになりました。
そして「おわら」は「大笑い」という言葉を唄に挟んで練り廻ったことから、あるいは豊作を願って「大藁(おおわら)」からきているなど、諸説あるようですね。
おわら風の盆の内容
こちらが「おわら風の盆2022」の概要になります。
「おわら風の盆」は、本祭とその直前までの前夜祭の二つにわかれています。
開催概要
開催日時:2023年9月1日(金)・9月2日(土)17:00~23:00、9月3日(日)19:00~23:00
・8月20日~30日の前夜祭は中止します。
・おわら演舞場ステージは中止します。
おわら風の盆 公式サイト:
こちらは八尾曳山展示館での前夜祭の様子です。
女性の流れるような踊りは艶やかで、男性はしなやかな踊りの中にキビキビとしたキレがあり、三味線・胡弓・太鼓がゆったりとした音楽を奏でていますね。
穏やかに、落ち着いた静かな時間が過ごせそうです。
【富山】おわら風の盆~風の盆ステージ(越中八尾観光会館) 2016.3.12
見物人がたくさんいますね。
「おわら風の盆」富山市八尾町