リネン製カーテンが人気らしい!リネンのカーテン、なぜ人気?
なぜ今、このリネンカーテンが人気なのでしょうか。
その人気の秘密を調べてみると、ナイロンなどの化学繊維で作られたカーテンとの違いがハッキリしました。
化学繊維の特徴としては、安値で製造されているので、買う側も比較的安値で購入できます。
洗濯したとしても、シワにはならず、型崩れしにくいのが良いところなんですね。
しかし、カーテンとして使うには、このようなポイントもあったんです。
≪化学繊維のカーテン≫
・静電気が発生しやすく、埃を帯び、黒ずみになりやすい
・熱に弱いためアイロンは使用不可
・紫外線に弱いため黄ばんでしまう
・劣化が早い
それに比べてリネンはどうでしょうか。
≪リネンのカーテン≫
・静電気が発生しにくく、埃がつきにくい
・通気性が良く、乾きやすい
・丈夫で長持ちするため劣化が遅い
・湿度を調整してくれる
リネンで作られるカーテンは、化学繊維とは真逆のような性質をもっているんですね。
適度な日差しを運んでくれることも人気のひとつです。
また、最近の住宅は以前よりも断熱効果が高まっているため、保温性、通気性に優れ、夏は涼しく・冬は暖かく使えるリネン素材が注目されています。
「リネン」とはそもそもどんな素材? 原材料は?
リネンは日本語で「亜麻(あま)」と記載され、植物のフラックスから作られる繊維です。
この亜麻ですが、元々の原産地は中央アジア。
日本では、江戸時代に中国から渡ってきましたが、そこまで定着しなかったようなんです。
明治初期にベルギー人が北海道に再び持ち込み、そこから北海道での栽培が始まりました。
現在も栽培されているのは、北海道の限られた農家さんだけです。
近年話題になった、「亜麻仁油」がありますが、この亜麻仁油もリネンと同じ亜麻から作られるものです。
繊維は茎、油は亜麻の実からとっています。
この亜麻の茎にある繊維自体、強くて水分の吸収・発散が早いという特徴を持っています。
清涼感がある素材のため、このようなものによく使われていました。
≪リネン素材をよく使用しているもの≫
・夏物衣服
・シーツ
・タオル
・テーブルクロス
ちなみに、有名な「亜麻色の髪の乙女」の「亜麻色」も、この亜麻の繊維色のことなんですよ。