10月の北海道といえば「まりも祭り」!どんなお祭り?開催場所は?
まりも祭りは毎年10月に北海道の阿寒湖で開催されているお祭りで、はじまりは絶滅の危機にあるまりもを保護するために昭和25年から行われるようになりました。
初開催から一度も欠かすことがなく続けられているまりも祭りはまりもを「トーラサンペ」、湖の妖精として大切にしてきたアイヌの人々が、湖の神々に許しを請う儀式としてはじめたものだったんです。
まりも祭り(HD版) 2012年10月9日の思い出
まりも祭りは3日間のスケジュールで行われ、「まりもを迎える儀式」や「まりもを送る儀式」など厳粛かつ幻想的な儀式、タイマツ行進などが見られます。
そんなまりも祭り、今年の日程もすでに決定されているので忘れないようにチェックしておきましょう!
まりも祭り 開催概要
日程:2023年10月8日(日)~10日(火) ※毎年固定10月8日〜10日
入場料:無料
場所:釧路市阿寒町阿寒湖温泉
例年の来場者は1,000人ほどと数字だけを見ると混雑もないように見えますが、やはり多少の混雑はあるので向かわれる方は早めに移動するなど注意しておいてくださいね。
駐車場は有料駐車場が500台ほど用意されていますが、駐車場もやはり混雑するので早めに場所を確保するようにしておきましょう。
釧路・阿寒湖観光公式サイト:
北海道観光公式サイト:
車:道東道足寄ICから国道241号・240号経由で60km 約1時間
まりもとはどんな生き物?どうやって成長をするの?
どういった生き物なの?
もこもこ丸くかわいいまりもは見ているだけでも癒やされますが、まりもはそもそもどういった生き物なのかご存知でしょうか?
まりもはアオミソウ科の淡水性の藻のひとつで、光合成によって成長するので餌を取ったり自力で移動したりとうことはしないんです。
丸くころころとしたフォルムは実は小さな藻の集まりで、ひとつひとつをみると太さ0.05mmから0.1mm程度、長さ0.5cmから3.5cmほどの小さな藻となっています。
元々は小石などにくっついていた藻がちぎれて絡み合ってできたのがまりもであり、光合成が必要なので光が届く水深2mから3mあたりの浅い湖の底に生息しています。
まりもの中でも大きいものは直径20cmから30cmほどにもなるので、実際にそんな大きなまりもを見たらびっくりするかもしれませんね。
まりもの飼育
まりもはお土産などにもなり育てることができますが、実はまりもの寿命はなんと300年とも言われています。
長い年月をかけてゆっくり成長していくので、その分人より成長のスピードも非常にゆっくりとなっているんですね。
まりもを育てる場合は水を入れた容器に入れて光の当たる場所、それでいて直射日光の当たらない日陰に置く必要があります。
とはいえまりもは元々湖の底で生きている藻なので、部屋の照明程度の明るさでも十分です。
夏は1~2週間に1度、冬でも1ヶ月に1度程度はまりもの水を交換し、その際にまりもも流水を当てながら手で優しく汚れを取り除くときれいに生育できます。
水は一晩置いてカルキを抜いたものを、容器を洗う際は洗剤などが絶対に残らないように注意してください。
またまりもは見た目もかわいく他の生き物と合わせて育てたくなるかもしれませんが、まりもは藻なので藻を食べる魚やエビなどと一緒にしてしまうと食べられてしまいます。
まりもの色が黒っぽくなる、茶色っぽくなるなどした際は、その分を取り除いてしまってもかまいません。
白っぽくなってきた場合は他の藻類などが着いている、日焼けしている可能性があるのでまりもを丁寧に洗う、直射日光が当たっていないか再度確認するなど対策をしておきましょう。