日本人なら一度は読んでおくべき!太宰治の作品3選
日本人で聞いたことがないということはまずない小説家・太宰治ですが、その人生はどんなものだったかも気になりますよね。
太宰治は青森県出身の小説家で、東京大学仏文科に入学後中退し、井伏鱒二に師事するようになりました。
その後「逆光」「道化の華」などを発表して認められ、「虚構の彷徨」そしてあの有名な「走れメロス」などによって地位を確立した人物です。
その後「斜陽」「人間失格」などで流行の作家となりましたがその一方彼の人生は波乱万丈で、わずか38年の生涯で4度の自殺未遂、結婚、愛人の存在などがありました。
典型的な破滅型に見えつつも彼には子煩悩な父親、愛妻家といった部分もあり、そんな人間性が色濃く出ている作品は今でも愛され続けているんですね。
そんな太宰治の作品の中でも特におすすめしたい、日本人なら読んでおくべきといえる作品をいくつか紹介しますので、ぜひ一度お手にとって見てください。
人間失格
人間失格は「太宰治の遺書」とまで言われてる太宰治の自伝であり、映画や漫画など様々なメディアでも展開されているほどの人気作品です。
暗い、湿っぽいお話ではありますが、太宰治という人間を知るのにこれほど適した本もありません。
斜陽
斜陽は第二次世界大戦終戦後に書かれた作品で、混沌の時代を生きる貴族が描かれています。
破滅衝動を持ちながらも恋と革命のために生きる姿、その一方で破滅していく姿など、様々な「滅びの姿」を描いた作品であり、共感、また反感も強く買うこともあるでしょう。
だからこそおすすめしたく、これもまた太宰治という人生や人間を知るのに最適な作品です。
走れメロス
教科書に掲載されていたのをきっかけに知り、また走れメロスをきっかけに太宰治に興味を持ったという方も日本人では多くいるかと思います。
それほどに有名な作品ではありますが、大人になってから今一度読み返すとまた違った魅力があり、また走れメロスは文学的な評価も非常に高い作品です。
太宰治の晩年の作品とは打って変わった盛り上がる展開で、太宰治の違った一面を見るのにもおすすめです!
桜桃忌に行われるイベントとは?
桜桃忌、そして太宰治について詳しく知り、実際に行われている桜桃忌の行事やイベントについても気になるかもしれませんね。
2009年は生誕100周年にあたり、太宰ゆかりの各地でさまざまなイベントが開催されたそうです。
桜桃忌に行われているイベントについていくつか紹介しますので、ぜひ今年の桜桃忌に参加も考えてみてください。
禅林寺法要
「桜桃忌」と言えばこの禅林寺で行われる法要を指すことも多く、今でも多くの太宰治ファンが集まり、彼を偲ぶ日となっています。
太宰治もビックリ!? 生誕100年の桜桃忌
こちらは毎年続けて行われている行事ですので、ぜひ今年の桜桃忌に足を運んでみてはいかがでしょうか。
桜桃忌ガイド
こちらは「みたか観光ガイド協会」による桜桃忌のガイドで、禅林寺山門前から三鷹駅の南口まで、太宰治の足跡を訪ねながら散策します。
もちろんガイドも行ってもらえるので分かりやすく、太宰治の足跡をゆっくり辿りながらガイドに耳を傾けてみませんか!
みたか観光ガイド協会 公式HP:
太宰の住んだ三鷹
太宰治文学サロン
ガイドの案内で教えてもらえる場所のひとつで、太宰治の本やグッズを購入することができます。
関連サイト:
三鷹市太宰治文学サロン・新宿区立林芙美子記念館 協働企画展「太宰と芙美子」
桜桃忌の時期ではなくとも資料などを見ることが出来ますが桜桃忌にはイベントも合わせていることも多く、ぜひ足を運んでみてください。
まとめ
桜桃忌がなんの日なのかを知ると驚きますし、またその名付け方も作家ならではですよね。
これをきっかけに太宰治に興味を持ったという方ももちろんいらっしゃると思いますが、ぜひこの機会に先程おすすめした小説なども読んでみてはいかがでしょうか?
そして太宰治という人間に興味を持ったらぜひ一度桜桃忌にも参加し、彼の人生を振り返ってみてくださいね。