西大寺春の大茶盛式とは?申込方法やご利益、お作法などまとめ!

奈良県の西大寺はお寺の知名度もそれなりに高く様々な行事も行われていますが、そんな中でも有名な行事のひとつに「大茶盛式」があります。


この行事は「春の大茶盛式」「秋の大茶盛式」、そして「新春初釜大茶盛式」と年3回開催され、たくさんの方で賑わっているんですね。


大茶盛式は「巨大な茶碗を抱えてお茶を飲む」という儀式であり、一人ではなく協力しあって行う、和やかで楽しい行事なんです。

大茶盛式とはどんな行事なのか、また参加するためにはどうすれば良いのか、大茶盛式についてチェックしてきましょう!


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【西大寺の春の大茶盛式とはどんな行事?】



大茶盛式は最初にお伝えした通り「大きな茶碗を抱えてお茶を飲む行事」であり、その歴史は長く、発祥は1239年まで遡ります。

1239年の1月16日に叡尊上人が八幡神社に献茶し、その時に余ったお茶を一般の方にも広く振る舞ったことが始まりとされているんです。


当時は高価な薬であったお茶を民衆に振る舞うという「民衆救済」の一環であること、これによる医療や福祉の実践といった意味合いがあり、今にも続く行事となったんですね。


またどうして「茶盛」と言うのかというと、これはお酒ではなくお茶を振る舞うことによって仏教の戒律を守っているという意味があります。

「酒盛り」ではなく「茶盛り」であり、お坊さんが行う行事としても正しく、また医療福祉の実践にもなっていたのですね。


大茶盛は大きな茶碗を使うためなかなか一人で持ち上がる重さではなく(数キロと言われています)、数人で協力し合いながら回し飲みをする、「和を深める」意味もあります。

一人ひとりの茶碗ではなく大きな茶碗から同じお茶を飲む、茶碗も重く協力しあう必要がある……大茶盛とはこのように、様々な意味を持った行いなんですね。


大茶盛式には子どもからお年寄りまで幅広い方が参加し、毎年大茶盛式の日は盛り上がります。

また通常の日であっても30名以上の予約で随時大茶盛を楽しむことが出来るので、大茶盛式の日に都合が悪い場合は団体で申し込んでみるのも良いですね!


大茶盛式は最初にお伝えした通り新春初釜大茶盛式、そして春と秋にそれぞれ大茶盛式が行われます。

次は春の大茶盛式が最も近いですが、大茶盛式は毎年行われる日も決まっているのでぜひ覚えておきましょう!


新春初釜大茶盛式:1月15日

春の大茶盛式:4月第2土・日曜日

秋の大茶盛式:10月第2日曜日


この日に大茶盛式に行く場合は予約不要、当日受け付けによって参加ができますし、一人でも参加することが可能です。

地元の方も愛し多く参加するこの季節の大茶盛式、ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか?




【西大寺とはどんなお寺?ご利益は?】



西大寺は歴史も長くかつては東大寺に匹敵する規模を持っていたお寺でもあり、はじまりは奈良時代の後期まで遡ります。


当時に起こった反乱「恵美押勝の乱」が発生し、これを収束させたいと考えた孝謙上皇が国家の守護神として「四天王像」を作ろうとした……これが西大寺が作られた由来なんですね。

現在西大寺にある四天王像は復元されたものですが、脇にある邪鬼像はこの時代に作られた姿のまま、今も西大寺の「四天堂」に置かれています。


この時代は奈良の各地にお寺が作られた時代でもあり、西大寺は東大寺に匹敵する大きなお寺でもありました。

しかし平安時代以降は手が回らなくなってきたこと、天災などの被害が相次ぎ、縮小していくことになったのです。


そして鎌倉時代に入ると「叡尊上人」……大茶盛式の元を作った人物でもある叡尊上人が復興事業を開始しました。

具体的には西大寺の仏教の戒律を立て直し、鎌倉仏教の文化を広げる場所として活気を取り戻すことができたんです。


今も残る釈迦如来立像などの多くの仏像を蓄えたのもこの叡尊上人が活躍した時代であり、このとき西大寺は蘇ったのです。


更に時代が進んで室町時代に再び火災によって多くのお堂が失われてしまい、現在にも続くお堂は全くなくなってしまいました。

この被害からの復興が行われ始めたのは江戸時代のことで、この頃に「四天堂」なども再建されたんですね。


明治時代は廃仏毀釈などお寺が危ぶまれる状況が続きましたが、西大寺はさほど大きな影響を受けることなく済みました。

江戸時代に作られたお堂を守り、現在にも続く真言律宗の総本山として、奈良周辺の多くのお寺を束ねる存在として、現在も続いています。


現在ある仏像は本尊である釈迦如来立像、秘仏愛染明王坐像、興正菩薩坐像、文殊菩薩棋獅像と四侍者像など、たくさんの仏像が祀られています。


西大寺はたくさんのご利益があるパワースポットとしても知られていますが、その中でも愛染明王縁結びの神様として、全国的にも広く知られています!


【大茶盛式への申込方法やお作法(服装など)は?】



大茶盛式への申し込みは事前予約なども不要、当日申し込みで参加ができますので、気楽に当日向かっても大丈夫です。

拝服料は本堂の拝観料も込みで3,000円となっていて、大茶盛式・点心席・煎茶席・護摩祈願も含まれているので、実際にはかなりお得ですね!


大茶盛式をテレビや動画でご覧になった方はご存知だと思いますが、大茶盛式では服装なども特に決まっていません。

もちろんお寺に行くのですからラフすぎる、派手すぎる格好はどうかと思いますが、深く考えず行っても問題ありませんよ。


大茶盛式のはじまりはお話を聞くところから始まりますが、このときも「正座をしなければならない」なんてことはなく、作法なども堅苦しくせずに過ごすことが出来ます。


大茶盛式の茶碗は様々なものがありますが重く、回し飲みをして自分に回ってきてもなかなか一人で持ち上げて飲むことは出来ません。


これは無理に飲めというものではなく、一人ひとりの茶碗ではなく大きな茶碗をみんなで協力しあう、和の心を大切にしたものというのは先程お話した通りです。

無理をして一人で飲むのではなく、「和」の心を持って隣の方に頼み、また隣の方を手伝ってあげましょう。




その後点心席としておそばをいただき、煎茶席になりますが……大茶盛式では作法を気楽にできたものの、こちらのお茶席では正座をするなど、多少堅苦しい空気の場合もあります。

煎茶席のあとは護摩祈願、本堂参拝が可能で、護摩祈願ではお願い事を書いて祈願してもらうことが出来ますよ!


【1月の新春初釜大茶盛式と春の大茶盛式の違いは?】



大茶盛式は年に3回ありますが、その中でも最も大きな、広く知られているのは1月に行われる「新春初釜大茶盛式」です。

この日にも行う内容は変わりませんが料金が安く、拝観料なども込み1,000円で大茶盛式に参加することが出来るんですね(変わりに点心席・煎茶席はありません)。


新春初釜大茶盛式は毎年1月15日、西大寺の発祥に近い日に合わせて開催されます。

最も有名で報道されることも多いので、大茶盛式と言えばこの「新春初釜大茶盛式」だと思っている方もいらっしゃるかもしれませんね。


新春初釜大茶盛式は点心席・煎茶席がない以外は通常の大茶盛式と変わりませんし、一人でも参加可能というのも同じです。

大茶盛式以外の日に体験しようとすると30名以上集めなければならないので、安く済む新春初釜大茶盛式を狙うのも良いかもしれませんね。


【まとめ】

西大寺の春の大茶盛式、そしてその他の季節に行われる大茶盛式ですが、これには医療福祉の実践や民衆救済など、たくさんの意味があったのですね。

お作法などが気になることもありますが何よりも大切なのは「和の心」であり、周囲と協力しあうことだと思います。


新春初釜大茶盛式はすでに終わってしまいましたが、春の大茶盛式はこれからとなっています。

ぜひ今年の春の大茶盛式に気軽に参加し、周囲と協力しながら「春」を楽しんでいきましょう!

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