毎月お寺で開催される縁日、弘法市。食べ物系の露店、骨董市、古着に植木、なんでもありなのが年の瀬に行われる「終いの弘法」。出店数も来場者数もケタ違いです。
そんな終いの弘法について、いつどこで開催されているのか、そもそもどんな行事なのかなど、詳しく解説していきたいと思います。
ぱっと読むための見出し
東寺の終い弘法はいつ?

東寺とは?
東寺(とうじ)とは、京都にある真言宗の総本山のお寺です。教王護国寺とも呼ばれています。平安京を作るにあたって京都の街を守るために東寺と西寺という2つの寺院を建立しました。西寺は現在は残っていませんので、東寺は平安京の時代からの大変歴史ある建物です。のちに真言宗の開祖である空海が、嵯峨天皇より東寺を賜ります。そのため空海と東寺は切っても切れない関係にあるのです。
終いの弘法って何?
東寺では弘法大師(空海)の命日である3月21日にちなんで、毎月21日に弘法市という縁日を開催されています。その中でも年末の12月21日に行われる回は「終い弘法」といわれ、一番の盛り上がりを見せます。食べ物、植木、古着、骨董品はもちろん、師走ということもあり、縁起物や正月飾りも販売する露店がところ狭しと立ち並びます。
年の瀬の風物詩の終い天神!北野天満宮・大阪天満宮の日程、みどころまとめ!
東寺・終い弘法開催概要
日時:2018年12月21日(金) 8:00~16:00場所:京都府京都市南区九条1
アクセス:近鉄 東寺駅 徒歩5分
拝観料:境内は無料(但し五重塔、金堂、講堂、宝物館は有料)
※終い弘法の日は近隣のバスの運行が見合わせになることがあります。また、当日は東寺の駐車場は使用できません。電車・徒歩がおすすめです。
東寺の終い弘法のみどころ3選!
約1,200もの屋台、露店が立ち並ぶ東寺の終い弘法。大変な人出の中で、弘法市初心者だとお気に入りのお店や商品を見付けるのも一苦労です。そんな人でも安心して回れるように、特におすすめなポイントを紹介いたします。グルメ系
まずは縁日といったら食べ物の屋台です。たこ焼き、大判焼きなどの王道グルメもたくさんありますが、他の地域の縁日やお祭りではあまり見られないグルメも味わえます。京野菜や京漬物、お土産にも最適な七味唐辛子など京都っぽいものも豊富です。ひるぜん焼きそば、牛すじうどん、ポン菓子などジャンルも様々。イートインできるお店もあるので、お昼ごはんの時間に合わせて来場するのも良いですね。
植木

塀の内側にはずらりと植木が並んでいます。苔玉や盆栽、鉢植えの果物の木など、数百円~販売しています。植木屋さんやお花屋さんで買えば数千円するものもあるので、お手軽に植物を購入できます。
正月用品
お正月用の花束150円、飾り用の松100円などの正月用品のお店もたくさんあります。新巻鮭、カレンダー、正月人形など普通のスーパーで買うよりも断然安く、色々なお店が出店していて選択肢も多いです。正月用品は終い弘法がおすすめですよ。【ブラ歩き】東寺の終い弘法
四天王寺の終い弘法はいつ?
四天王寺とは?
四天王寺とは、593年聖徳太子によって建立されたお寺です。この時代はまだ日本の仏教に宗派という概念がなかったのですが、十七条憲法の「和を以って貴しとなす」という文言から「和宗」となりました。四天王寺では、ゆかりのある弘法大師の月命日21日と聖徳太子の命日22日の2日間にわたって、「大師会・太子会」という骨董市、縁日を開催しています。
四天王寺・終い弘法開催概要
毎月21日・22日の大師会・太子会は「だいしさん・たいしさん」と呼ばれ地域の人に愛される骨董市です。特に年末に行われる回は、終い弘法と呼ばれ大変な人気です。場所:大阪府大阪市天王寺区四天王寺1-11-18
アクセス:環状線 四天王寺駅 徒歩12分
地下鉄谷町線 四天王寺前夕陽ヶ丘駅 徒歩5分
拝観料:無料
※四天王寺に来場者用の駐車場はありません。公共交通機関を利用しましょう。
四天王寺の終い弘法のみどころ3選!
同じ骨董市でも場所が変わればみどころも変わります。四天王寺の終い弘法で見逃せないポイントをご紹介いたします。
伽藍の無料拝観
通常有料の伽藍が大師会・太子会の日だけ拝観料金が無料になります。法要の様子も見られますし、五重塔への入場も無料になります。浮いた料金の分でちょっと多くお買い物ができますね。古着・反物

着物や反物などの布製品も掘り出し物を見付けるにはもってこいの機会です。着物は欲しいけれど、普通に買うと何万円もしてちょっと手が出ない。という方でも、古着物なら数千円から購入できますし、交渉次第では更に値切りもできるのが露店の良いところです。
よーく探すと意外に上質の着物や反物が超お買い得価格で売っている事もありますよ。
食べ物系
全国各地・各国のご当地グルメも多く出店しています。トルコ料理のケバブや福島名物の玉こんにゃくなど大阪なのに!?というようなお店もたくさんあります。もちろん大阪ならではのたこ焼き、お好み焼きなどの粉物もありますよ。冬の季節に嬉しい甘酒は体も温まり1杯100円と破格の値段なので特におすすめです。
四天王寺チャンネル!骨董市!
【まとめ】
東寺終い弘法弘法大師(空海)の命日に1200の露店が立ち並ぶ骨董市・縁日
毎年12月21日に行われる
四天王寺終い弘法
弘法大師と聖徳太子の命日に300の露店が立ち並ぶ骨董市・縁日
毎年12月21日と22日に行われる
規模の違いはありますが、京都・大阪で毎月行われる弘法市。その中でも終い弘法は特に盛り上がる回です。骨董品は他の人にとってはガラクタでも、見る人にとってはお宝になりえる物がたくさんです。自分だけのお宝を探しに、終い弘法へ出掛けてみませんか?