広島湾に浮かぶ厳島には、国内外から年間300万人以上の参拝客・観光客が訪れます。
そこにある嚴島神社は、全国に約500社ある厳島神社の総本社で、1996年12月ユネスコ世界文化遺産に登録されています。
広島にきたら1度は訪れてみたい場所。でも、どうやって行ったらいいの?フェリーも2つあるけど何が違うの?厳島神社は、どんなご利益があるの?そんな方はこれを読むだけで解決です!
電話:0829-44-2020(問い合わせ時間:午前9時から午後4時まで)
厳島神社のご利益
ご祭神は宗像三女神です。三女神は、海の神・交通運輸神・財福の神・技芸の神として信仰されてきました。
他に5男神が祀られており、農業の神、日の神、雨の神、風の神、火難除けの神として崇敬されています。
厳島神社内には、国重要文化財に指定されている大国神社があり御祭神は縁結びの神、大国主命。同じく国重要文化財の天神社は学業の神様、菅原道真公が御祭神です。
以上から厳島神社は以下のご利益があると言われています。
- 航海の安全・交通安全
- 縁結び・恋愛成就、夫婦円満・子宝
- 開運・必勝祈願
- 学業成就・合格祈願
- 商売繁盛
厳島神社へのアクセス方法
広島駅からのアクセス方法はJRと広島電鉄の2種類ありますが、所要時間や金額が変わってきます。
まとめると、早いのはJR、安いのは広島電鉄です。
出典:宮島観光協会公式サイトより
各駅からフェリー乗り場に近いのは広島電鉄です。広島電鉄は、ほぼ目の前。
と言っても、JR宮島口駅からフェリー乗り場までは徒歩5分ほど(駅からフェリー乗り場が見えてます)で行けます。
【広島空港からの場合】
広島空港から最寄りの駅までは離れているため、電車での移動が難しくJR広島駅まではリムジンバスでの移動になります。
広島空港→広島駅新幹線口へは1時間に1~3本程度の運行です。詳しい運行時間はこちらを参照ください。
運賃(片道) ※交通系ICカード利用できます | 大人 1,370円 小児 690円 |
出典:宮島観光協会公式サイトより
【車の場合】
宮島口フェリー乗り場周辺に駐車場がいくつかあります。駐車場の場所や混雑状況が分かるマップはこちらを参照ください。
フェリーに車を乗せて、宮島へ渡ることも出来ますが厳島神社に駐車場はありません。
最寄り駅「宮島口駅」からの順路
JR宮島口駅からフェリー乗り場までは、ほぼ直進です。
が、道路を横断することが出来ない場所があります!
駅から直進してくると十字の交差点に横断歩道もなく柵も途切れていません。なので標識があり、「桟橋方面は地下歩道をご利用ください」と書かれています。
標識の後ろに、地下道があるので下りていきます。
この地下道は、駅からフェリー乗り場へ向かって右からでも左から行ってもあります。
地下道を行くと上がる階段は2つありますが、どちらから上がってもフェリー乗り場前に出られます。
桟橋からのフェリーは2種類・何が違うの?
宮島へ行けるフェリーは「宮島松大汽船」と「JR西日本宮島フェリー」2種類あり、乗り場は同じ場所にありますが改札が別れています。
所要時間はどちらも約10分。運賃も変わりません。
大人:片道180円(往復360円) | 子供:片道90円(往復180円) ※6才以上12才未満(小学生) |
改札に切符販売機があり現金で購入する方はこちらで購入できます。
交通系ICカードも対応!11種類対応しています。
電車の改札と同じ。乗降時、改札口のカードリーダーへタッチするだけ。
それぞれ特徴があるので、その日の行動と照らして選んでみてください。
筆者はどちらも乗りたかったので行きはJR西日本、帰りは松大汽船に乗りました。2つのフェリーの違いを見ていきましょう。
JR西日本宮島フェリーがオススメなポイント
- 大鳥居に接近!大鳥居と厳島神社をツーショットで撮れる
宮島口発の青色の表示時間、9時10分から16時10分の便は「大鳥居便」を運航。
ルートが変わり、フェリーが大鳥居に接近します。オススメは展望デッキに出て進行方向、向かって右側に座りましょう!出典:JR西日本宮島フェリー公式サイトより - 宮島口発の始発6時、最終22時
JR西日本宮島フェリーの時刻表はこちら。
出典:JR西日本宮島フェリー公式サイトより
宮島松大汽船の時刻表はこちら。
出典:宮島松大汽船公式サイトより
朝早くから行きたい!遅い時間に行きたい!という方は、JR西日本宮島フェリーがオススメです。
JR西日本宮島フェリー | 宮島松大汽船 | |
宮島口発:始発 | 6時25分 | 7時15分 |
宮島口発:最終 | 22時42分 | 20時35分 |
宮島松大汽船がオススメなポイント
- 宮島ロープウェーに乗る予定の方
弥山に行きたいから、ロープウェーに乗りたい!と思っている方はお得なチケットが!
通常ロープウェーだけの運賃は下記です。
大人 | 往復 2,000円 | 片道 1,100円 |
子供 ※6才以上12才未満 | 往復 1,000円 | 片道 550円 |
宮島松大汽船の往復チケットと宮島ロープウエー(片道・往復)チケットがセットになったお得なチケットがあります。
宮島松大汽船 | 宮島ロープウェー | 人数 | 料金 | |
エンジョイチケット | 往復 | 往復 | 大人1名 | 2,000円 (360円お得) |
アクティブチケット | 往復 | 片道 | 大人1名 | 1,100円 (360円お得) |
ペア得チケット | 往復 | 往復 | 大人2名 | 4,000円 (720円お得) |
現在の大鳥居の工事状況は?
厳島神社大鳥居は、国の重要文化財。
高さ16mの木造の大鳥居は日本三大鳥居の1つです。
重要文化財に指定されている木造の鳥居の中では、高さ・大きさともに日本一。
平成元年6月1~開始された大鳥居の修理工事は、令和4年9月現在も工事中。
終了予定は「令和4年中に工事は終了し、年末には工事足場を撤去の見込み」と嚴島神社公式サイトで発表されています。
大鳥居全体に工事の足場があり、シルエットは確認することが出来ます。
修理完了後の大鳥居のお披露目も楽しみですね。
大鳥居は満潮時は海に浮かんでいるかのように見えますが、干潮時には大鳥居まで歩いて見に行くことが出来るのも一つの楽しみです。
筆者は干潮まで居られなかったので近くで大鳥居を見れませんでしたが、帰るころには階段が全て見えるまで潮が引いていました。
6時間周期で干潮になり、日によっては鳥居の下を歩けたり、対岸まで渡ることもできるようです。
フェリーを降りてから厳島神社へ最短での行き方
宮島桟橋に到着!!どちらのフェリーに乗ってもここに着きます。
帰りの宮島口行も、ここから乗船。
宮島桟橋の扉付近にパンフレットやマップが置いてある中で、下記「宮島観光ガイド決定版」は宮島マイスターズが宮島のポイントをまとめてくれてて見やすかったですよ。
厳島桟橋から厳島神社までの最短距離で、海を見ながら行くコースをご紹介します。
途中、フォトポイントもご紹介!
出典:宮島観光協会公式サイトより
- 厳島桟橋の中
- 商店街中「宮島おもてなしトイレ」
- 厳島神社手前の鳥居ちかく
桟橋を出たらすぐ右折です。
直進していくと右手に平清盛像が!
そのまま道なりに直進です。
ここは表参道商店街(清盛通り)の1本隣の通りで、鹿が出迎えてくれます。人慣れしているので近くを通っても動じません。ただ、本来は野生の動物なのでエサを与えたり、触れてはいけません!
記念写真だけ撮り、進みます。
まだまだ直進です。
広島湾沿いを歩いていきます。
夕方は夕日も見れてここはフォトポイントです!
3分の2ほどくると大きな石造りの鳥居に出迎えられます。鳥居をくぐるときは真ん中を歩かず端を歩きましょう。真ん中は神様の通り道と言われています。
この鳥居を超えた左手にお手洗い(WC)があります。
今は修理中なのでシルエットしか分かりませんが、大鳥居だけを近くで撮影できるフォトポイントです!
大鳥居を背に直進すると、到着!!
厳島神社の参拝入り口です。
厳島神社の境内をご紹介
厳島神社は平清盛により現在の海上に立つ大規模な社殿が整えられました。社殿は6棟が国宝、14棟が重要文化財に指定されています。
厳島神社の拝観時間
年中無休ですが、拝観時間がお正月や月によって替わります。参拝前に確認してから訪れましょう。
月日 | 開門 ~ 閉門 |
1月1日 | 0時00分 ~ 18時30分 |
1月2日 、3日 | 6時30分 ~ 18時30分 |
1月4日 ~ 2月末日 | 6時30分 ~ 17時30分 |
3月1日 ~ 10月14日 | 6時30分 ~ 18時00分 |
10月15日 ~ 11月30日 | 6時30分 ~ 17時30分 |
12月1日 ~ 12月31日 | 6時30分 ~ 17時00分 |
厳島神社は一方通行!戻れない
境内には参拝入り口から入り、出口は別です。厳島神社の境内は一方通行になっていて、戻ることは出来ません。
下記は境内に置かれていたマップで参拝入り口から出口までの経路が示されていますが矢印は一方通行になっています。
参拝入り口で昇殿料を支払います。
大人(18歳~) | 300円 |
高校生(15歳~) | 200円 |
中小学生(6歳~) | 100円 |
国宝の回廊に出迎えられます。
回廊には釣灯籠が1間ごとに下げられています。この1間に床板が8枚敷かれていて釘は使われていません。
この釣灯籠は青銅製で大正時代に奉納されたものです。
客神社まろうどじんじゃ
回廊を進むと左手に最初のパワースポット客神社。
平安時代に創建された客神社は国宝に指定されています。客神社の御祭神は5男神が祀られています。
- 天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)…農業の神
- 活津彦根命(いきつひこねのみこと)…農業の神
- 天穂日命(あめのほひのみこと)…農業の神
- 天津彦根命(あまつひこねのみこと)…日の神、雨の神、風の神、火難除けの神
- 熊野櫞樟日命(くまのくすびのみこと)
客神社は御本社と同じで、奥から本殿、幣殿、拝殿、祓殿、からなっています。
高舞台まで進むと客神社祓殿を正面から見ることが出来、豊臣秀吉が祀られている豊国神社(千畳閣)と高さ約27mある五重塔も一緒に撮影することが出来ます。
高舞台たかぶたい・平舞台ひらぶたい
高舞台、平舞台どちらも国宝に指定。
平らなところにある平舞台。その上にある一段高くなっているのが高舞台。舞楽が舞われる舞台です。
高舞台からみた大鳥居です。ここもフォトスポットなので時間帯によっては行列ができますが、筆者が9時半に着いたときはこの写真です。
周りに人はほぼいなかったので待つこともなく撮影できました。平日は9時半までが狙い目!
厳島神社本殿(御本社)
御本社も奥から本殿、幣殿、拝殿、祓殿、からなっていて、それぞれ国宝に指定されています。
ご祈祷や結婚式はこちらで行われます。
御祭神は宗像三女神のほかに30柱の神様が相殿されていて、三女神は、海の神・交通運輸神・財福の神・技芸の神として信仰されています。
【宗像三女神】
- 市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)
- 田心姫命(たごりひめのみこと)
- 湍津姫命(たぎつひめのみこと)
参拝者が御祭神と向き合う拝殿です↓。ここも参拝するのに行列が絶えない場所なので早い時間に行くのがオススメです。
反橋そりばし
反橋も国の重要文化財に指定されている一つです。
別名、勅使橋・たいこばし。天皇が派遣する使者(勅使)だけが渡ることのできる橋だったそうです。
境内外からも外からも、現在は渡ることが出来ないようになっています。
御守・御朱印の授与所について
授与所は本殿と高舞台の間、拝殿にあります。
授与所は、確認したところ撮影禁止のため撮れませんでした。
御朱印も授与所で頂けます。お守りやお札の窓口と御朱印の窓口は別けられていて御朱印の神職さんは2名待機されていました。
混むのを想定して9時半頃に授与所へ到着しましたが待ちナシ!一人もいなかったのですがその後続々と参拝者が増えたので、9時台までが狙い目です!
今回は安産祈願のお守りを頂きました。
紐の部分がピンクと白のグラデーションになっていて、袋の部分は厳島神社の御神紋「三ッ亀甲剣花菱紋」の模様になっていてオシャレです。
まとめ
修理の終わった大鳥居をお目にかかれるのは令和5年になりそうですね。その時はぜひ、JR西日本宮島フェリーの「大鳥居便」に乗って船上から、厳島神社へ向かう海岸沿いのフォトスポット、それと境内の高舞台の前から撮影してみてくださいね。
厳島神社をゆっくり見て周れ、並ぶことなく参拝、人の映り込まない写真が撮りたい!という方は、9時前までに訪れるのがオススメです!ただし9時前到着のフェリーに乗ってしまうと、大鳥居に接近できるJR西日本宮島フェリーの「大鳥居便」は9時10分~運行なので乗れません。
どちらも制覇したい!方は、9時10分発が狙い目です。
まだ人が少ない時間ギリギリなのでこれに乗って大鳥居を船上から近くで見て、厳島神社もスムーズに周ってこられるでしょう。