夏目漱石にもゆかりがある店「空也」のもなかは、なぜ人気?
「空也(くうや)」は明治17年に上野の池の端に創業しました。
その後、戦災にあって、昭和24年に銀座の並木通りに移転しました。
屋号の由来は初代の古市阿行氏が関東空也衆の信徒だったからだそうです。
現在は4代目の山口元彦さんと女将の公子さんが切り盛りしています。
「空也」のもなかのひょうたんの形は、鉦やひょうたんを叩きながら唱える「鉢叩き」という念仏からきており、皮が香ばしい焦がし皮であるのが特徴です。
餡にもこだわっており、店舗で手作りされる餡は北海道産の小豆と白ざら糖を炊いたつぶ餡です。
小ぶりで上品な甘さなので、2つ目もあっという間ですよ。
参照サイト:
アドレス情報
住所:東京都中央区銀座6丁目7-19
公共交通機関:東京メトロ銀座線・日比谷線・丸の内線「銀座駅」B5出口から徒歩5分。
空也のもなかと夏目漱石の関係
空也が人気店なのには、夏目漱石が関係しています。
夏目漱石の小説『吾輩は猫である』には空也の空也餅が登場しているんです。
夏目漱石は空也のファンだったそうで、夏目漱石の弟子である野上弥生子が空也の看板を書いたそうです。
現在では、夏目漱石が愛した空也餅は、年に2回の販売です。
11月と1月半〜2半に2~3週間程度ずつの期間で販売されていますよ。
ちょっと粒が残った硬い餅と甘さ控えめの餡が特徴で、素朴な味です。
父のもなか 息子のジャムの巻
予約なしでも買える?予約はいつから?発送はしてくれる?
空也のもなかが人気であり、希少価値が高いのには理由があります。
まず、平日と土曜日しか営業していないことにあります。
さらに、営業時間が10:00~17:00であり、土曜日は10:00~16:00となっています。
支店も一切なく、デパートなどでの出張販売も行っていません。
通販や配達も行っていないので、欲しければ電話で予約するしかありません。
1日7,000~8,000個製造されているもなかですが、電話予約しないと購入できません。
気になる予約方法は?
予約する方法は、電話で完全予約制です。
電話:03-3571-3304
そのため、電話をかけても話し中の場合が多く、なかなか店員さんへたどり着けませんが根気よくかけていると繋がります。
注文をしても、大抵は1週間先の予約になるので、1週間前から1か月前に予約をしておくと欲しい時に購入できます。
運が良いとキャンセル分が店にあり、予約なしで購入することができますよ。
その場合は平日がねらい目です。
早朝に行くと購入できる場合もありますが、ほとんど予約分しか店に並ばないので、きちんと予約しましょう。