そもそも喪中とは?いつからいつまでが喪中なのか?
そもそも、喪中っていつまでが喪中なんでしょう。
そもそも、喪中の前には忌中があります。
この忌中は父母の場合は49日であり、一周忌にあたる1年間が喪中とされるのが一般的です。
忌中にお正月が来てしまった場合は、ほぼ全てお正月事はNGですが、喪中の期間は「死者を偲ぶ期間」とされているため、故人を追悼して、晴れやかな行動を慎むのが一般的です。
ちなみに、喪中は父方の祖父母が150日で、ひい祖父母の場合が90日です。
喪中の年のお正月に年賀状を出せないのは知っている方も多いでしょうが、喪中・年賀欠礼状を出す必要があるのはご存知ですか?
これは年始の挨拶ができないことを伝えるためのものなので、年賀状の準備が始まる11月の中旬から12月の初めまでには相手に届くようにしなければなりません。
年末年始の喪中マナー
年越しそば・おせちは?
さて、年末年始に楽しみにしている方も多いでしょう年越しそばやおせちですが、まず年越しそばは、長生きを願うために食べるもので、祝い事とは違うと線引きされるため喪中でも食べることができます。
しかし、おせちはお正月を祝うものなので、基本的にはNGです。
しかし、家の中で行われることなので、鯛やエビ、紅白のかまぼこ、重箱を避けて、お祝い料理ではなく、普段の食事として食べる範囲ではOKとも言われています。
ちなみに、お雑煮も祝い事としてではなく、普段の食事として食べる分はOKですよ。
初詣は?おみくじは?
基本的に初詣はマナー本などでは、寺社への初詣はNGとされています。
しかし、宗教上の考えの違いから、寺院は喪中ならOKとされています。
ちなみに、忌中の場合は、どちらもNGと言われています。
マナーとしては宗教によるとされていますが、一般的には喪中の神社や仏閣への初詣は控えるべきとされているので、喪中の期間は神社や仏閣へは近づかずに、お墓参りにするべきでしょう。
お年賀・お歳暮・お年玉は?
まずお歳暮ですが、お歳暮は日頃お世話になっている人に感謝の気持ちを伝えるものなので、喪中でも先方に贈ることができます。
ただし、紅白の水引をかけずに、白無地の奉書紙を使ってお歳暮とだけ書いて送りましょう。
ちなみに、忌中の場合は明けてから贈るようにしましょう。
お年賀は基本的に新年のあいさつの際に品物を持っていく習慣であり、正月三が日の間に行われるものですが、喪中の期間は新年の挨拶がタブーのため、1月8日以降に寒中見舞いと称して持っていき、「本年もよろしくお願いいたします。」とめでたい言葉を避けて挨拶するようにしましょう。
お年玉も祝い事の一つのため、喪中の期間は渡さないのがマナーです。
そのため、機会を改めて、お年玉としてではなく、ただのお小遣いとして渡すとよいでしょう。
もしも遠方の親戚の子であれば、普通の袋などに入れて、「書籍代」や「文房具代」として渡すとよいでしょう。
喪中の時、お歳暮は送ってもいいの? 市川愛の「教えて!お葬式」vol.16
まとめ
喪中の期間のお正月にはいろんな細かいルールが発生するので、最初は戸惑うかもしれませんが、一つ一つ事柄の本来の意味を考えると、とても分かりやすいと思います。
純粋に新年をお祝いするものならば避け、他の願いや思いがこもっていることであれば、行ってもOKの場合が多いですよ。