縄跳びで身長が伸びるって本当?真相は?
縄跳びをするだけで身長が伸びるとという噂は本当なのでしょうか?
縄跳びで身長は伸びるのか?
結論から言うと、答えは「いいえ」です。
縄跳びだけでは、身長は伸びません。
次の章で説明しますが、身長を伸ばすために運動することは重要です。
しかし縄跳びが他のスポーツよりも身長を伸ばすのに効くわけではないようです。
噂の真相
ではなぜ縄跳びで身長が伸びるという噂があるのか。
あるバレーボール選手が、「中学時代に毎日縄跳びをしたら、3年間で30センチ以上伸びた」と言ったことから、縄跳びを毎日すると身長が伸びる!という噂ができたようです。
よく考えてみてください。成長期の中学生がバレーボールをしていたんですから、そりゃ伸びるでしょ。と・・・。
そもそも身長が伸びるメカニズムって?
身長を伸ばすために、そもそもどういうメカニズムで伸びるのか、身長が伸びる時期や何歳まで伸びるのか、遺伝との関係も一緒に見ていきましょう。
身長が伸びるためには3つ要素が必要だといわれています。
栄養
身長を伸ばすために必要なこと、まずは骨の素になる栄養素をしっかり摂ることです。
ここで注意したいのが、日本人の多くが勘違いしている「牛乳を飲むだけで身長が伸びる」ということ。
実は、身長(骨)を伸ばすために一番必要な栄養素は「たんぱく質」なのです。
簡単に説明すると、
たんぱく質→骨を作るための主な成分
カルシウム→たんぱく質でできた骨の周りを固める
つまり、いくらカルシウムが豊富な牛乳を飲んでも、骨の素になるたんぱく質が不足していると、身長は伸びないのです。
たんぱく質もカルシウムも、他のビタミンやミネラルと一緒に摂ることで、吸収率がアップします。
たんぱく質は、ビタミンCやビタミンB群と
カルシウムは、マグネシウムやビタミンDと 一緒に摂りましょう。
睡眠
身長を伸ばすためには、睡眠時間が重要になります。
それは寝ている時間に「成長ホルモン」が分泌されるからです。
この成長ホルモンが分泌されることで、骨や筋肉の成長を促し、身長を伸ばすことができます。
理想的な睡眠時間は小中学生であれば、9時間、高校生8時間程度だといわれています。
運動
骨に縦方向に圧力がかかる運動が身長を伸ばすのに適しています。
バレーやバスケのように体を伸ばしたり、ジャンプする競技は特にいいようです。
その他にもランニングのように、日光を浴びながら運動するのも、カルシウムの吸収を促すビタミンDを合成できるのでおすすめです。
筋トレは身長が伸びないというのを聞いたことがあると思います。
普通に腕立てやスクワット、腹筋などの体だけを使うものを適度にやる分には、問題ないようです。
ただし、ダンベルやゴムなどを使った、荷重をかけるようなものは避けてください。
成長期に荷重を加え過ぎると筋肉の組織が壊れてしまうことがあるので、身長を伸ばしたい人は筋トレの種類には注意が必要です。
急激に伸びる時期、何歳まで伸びるの?
身長が一番伸びる時期は男女で少し差があります。
男子:12~17歳
女子:10~14歳
大体の人はこの時期に急激に伸び、20歳位までには成長は止まるといわれています。
この時期以降に伸びない訳ではありませんが、この時期にどれだけ伸ばせるかが重要になってきますね。
遺伝の影響もあるけど諦めないで!
身長に関して約2割は遺伝の影響があるといわれています。
両親の身長から、こどもの推定身長を計算することができます。
<推定身長の計算式>
男子の身長=(父親の身長+母親の身長+13)÷2+2
女子の身長=(父親の身長+母親の身長-13)÷2+2
あくまで遺伝要因のみでの算出です。
これに生活習慣などの要因がプラスされることで、兄弟間でも差が生じるのです。
例えば、筆者の家庭で計算だと、女子の場合
(父親160㎝+母親152cm-13)÷2+2=151.5cm
となります。
私の姉は153cmなので結構近い数値ですが、筆者自身(女)は162cmあるので、遺伝だけで身長が決まるわけではないことが分かります。
2割が遺伝の影響を受けるということは、両親が小さい人でも、食事や睡眠・運動などを気を付けることで、十分高身長にはなれるのです。