台湾のお盆!?鬼月とはどんな行事なの?
台湾のお盆のような鬼月(おにづき・グィユエ)ですが、日本の場合はお盆にはご先祖の霊があの世から帰ってくるから遺影に手を合わせたり、墓参りに行くのが一般的ですよね。
ですが、台湾の鬼月では、ハロウィンのようにあの世からご先祖の霊といっしょに、悪い霊も一緒に戻ってきます。
そのため、悪い霊に憑りつかれない様にいくつものタブーが設けられているんです。
しかし、現在では若者を中心にこのタブーを無視して、過ごす人が増えているようです。
日本でもお盆にお墓参りに行くことなく、海外旅行をする人が多いですよね。
どの国でも同じなんですね。
それでも、タブーを犯さないように、この鬼月の1か月間はテーマパークや観光地などを避ける人も多いので、売り上げが他の時期に比べて大幅に減るそうです。
ちなみに、この鬼月の習慣は、台湾、香港、中国で広く認知されています。
旧暦の7月が鬼月とされており、旧暦7月1日(2023年8月16日 水曜日)で「鬼門」(あの世の扉)が開き、それから1カ月間、先祖や無縁仏の霊がこの世に戻ってくるとされます。
また旧暦の7月15日(2023年8月30日 水曜日)はとくに注意が必要な日です。
中元普渡と呼んで、玄関先やお店、オフィスでお香やごちそうを用意して、あの世でのお金とされる冥紙を燃やします。
台湾の鬼月を紹介します!
台湾の鬼月に「夜、外に洗濯物を干さない」って本当?
さて、台湾にこの鬼月中に行かれる際には、気を付けてほしいタブーがいくつもあります。
信じていようが信じていなかろうが、その国の文化ですから、敬意を払ってきちんと従うようにしましょう。
まず、霊に出会いやすいので、深夜に外出しないようにしましょう。
一番怖いとされる水鬼がいるので、水遊びはしてはいけません。
鬼や霊を招くので、夜に口笛を吹かないようにしましょう。
さらに、夜に服を干しっぱなしにすると、霊が服に憑りついてしまいます。
霊に連れ去らわれるので、夜に外を歩く際は誰かに呼ばれても、すぐに振り返ってはいけません。
ほかにも、悪運を招くので、供え物は食べてはいけません。
霊が食べに来るので、お箸をご飯に刺してはいけません。
ベッドの先に風鈴を吊るすと霊を招きやすくなります。
霊の化身かもしれないので、昆虫や蛇を殺さないようにしましょう。
そして、最後に結婚や引っ越し、旅行、車の購入などの大きなイベントを行わないようにしましょう。
他にもタブーはあるようですが、今回紹介したものがとても有名なタブーとなるので、念頭に置いて行動しましょう。