患者さんの家族への言葉遣いはタメ口OK?
基本的に、患者さんの家族への言葉遣いもタメ口はNGです。
患者さんの家族は、患者さんの精神的な支えの他に、経済的な問題や家族環境の変化を強いられるなど、様々なストレスを抱えやすい状況にあります。
そんな時に馴れ馴れしく、または威圧的にタメ口を使われるとあなたならどう感じますか?正直私は、そんな看護師の言葉にストレスを感じます。
ですから、患者家族に対しては、絶対にタメ口を使わないこと。
患者と看護師の間に上下関係はないことはもちろんですが、患者家族と看護師の間にも上下関係はありません。
そのことを忘れずに、相手を尊重する気持ちで接することが大切です。
患者さんに言ってはいけない言葉ってあるの?
患者さんは病院にいるだけで、「何か悪い病気ではないだろうか?」「注射や検査は痛くないだろうか?」「医者や看護師は優しいだろうか?」と色々な不安に襲われています。
ですから、そんな患者さんに対して命令口調で話したり、相手を否定するような言葉遣いをすることは絶対にしてはいけません。
私が実際に心がけていた話し方なのですが…。
例えば、禁煙してほしい患者に対しては、「煙草をやめてください。」と言わずに「いつも治療頑張っていますね。こんなに頑張っているのだから、煙草もやめてみませんか?」と、まず、相手を認めたうえで提案してみましょう。
すると、ほとんどの患者さんから「頑張ってみます…。」という返事が帰ってきます。頑張っているのを認められたことで、前向きになれるのですね。
そして後日患者さんに「もう○日吸ってないよ。」と言われた時には「頑張ってください。」とは言わずに「すごい!頑張っていますね!」と声をかけましょう。
頑張っている患者さんに「頑張って」と言うのは禁句です。
頑張ってと言われると、患者さんは「自分は今でも頑張っているのに、これ以上何を頑張るんだ。」と憂鬱になります。
常に患者さんの気持ちに共感するように心がけましょう。
まとめ
看護師のコミュニケーションスキルがあると、患者さんとの信頼関係が生まれ、治療に役立つ情報を得ることが出来ますが、患者さんのタイプや年齢層は幅広く、臨機応変に対応するのは難しいですよね。
基本的に、最低限のマナーとして看護師のタメ口は「なし」です。
しかし、タメ口を使うことで患者との距離が縮み、コミュニケーションが円滑になることがあるのも事実。
ですから、患者さんにタメ口を使う時は、
1. 相手を見て
2. 状況を見て
3. 笑顔で
4. 尊敬の念を忘れずに
5. 丁寧言葉とタメ口を組み合わせて
行ってみましょう。
そして、いつも頑張っている患者さんに「共感する」姿勢を忘れずに接すること。
それにより円滑にコミュニケーションを図ることができ、信頼関係を築くことができます。
ぜひ、実践してみてくださいね!