喪中の作法:おせち料理やお雑煮は食べていいの?
「喪中」の年末年始の過ごし方では、何が良くて何をしてはいけないのでしょうか。
親族に不幸があった場合は、まずは年賀状を辞退する「喪中はがき」を送ります。
毎年年賀状を送っている相手に、12月初旬から中旬までに届くように送ります。
喪中でもお歳暮は、お礼の気持ちを贈るのでOKです。
ただし、相手が「喪中」の場合は、不幸の時期などを考えて時期をずらすなどの配慮が必要です。
またその場合は、のしや水引は付けません。
クリスマスツリーの飾りつけや、旅行に特に決まりはありません。
ツリーを飾る人もいれば、辞める人もいます。
旅行は、遊興と考えて避ける人もいれば、特に気にしないで行く人と様々です。
喪中の年末年始のお墓参りはおすすめです。
しかし、正月飾りは一般常識的には、しない方が無難です。
また、喪中の年末の挨拶と年始の挨拶は、無難に「来年もよろしくお願いします」、「今年もよろしくお願いします」が妥当です。
お年玉も人それぞれのようです。
おせち料理は?
おせちは新年のお祝いとみなされるため、駄目だという意見と、忌明け(四十九日)後は大丈夫という意見があります。
基本的にお客さんを呼んで宴会をすることはNGですが、家族だけで、普通に食事としておせち料理を食べるのは問題ないようです。
お雑煮やお酒は?
お雑煮やお正月にいただくおとそ(酒)も、控えた方が良いという意見と、忌明け(四十九日)後はOKという意見があります。
日常の食事として食べる分には問題ないと考えている人が多いようです。
職場の飲み会は、忌明け以降にしましょう。
現在では従来の喪中期間を過ごしている人はほとんどいないようです。
特に、会社や学校関係では、初七日や四十九日が明けると、喪中を解くのが一般的のようです。
喪中の年始の過ごし方:初詣は行ってもいいの?
初詣は、お寺へのお参りは忌中でも喪中でもOKです。
神社は忌明けであればOKという神社と喪中はNGという神社があり、神社によって違うようです。
神社とお寺では、死に対する考え方が違い、神社は死をけがれと考えます。
神様はけがれを嫌うため、喪中の人が鳥居をくぐることを良いとしないのです。
しかし、「忌中」と違い、「喪中」期間はOKだという考え方もありますので、神社に問い合わせてみた方が良いかもしれません。
また、厄除け(神社は厄祓い)も同様で、「忌中」はNGで、「喪中」期間はOKだと言われています。
お守りや破魔矢の処分は、「忌中」明けならOKです。
お札や破魔矢が欲しい場合も、「忌中」明けならOKです。