おしろい祭り、その他のみどころは?
甘酒
おしろいを塗る前に、参拝者全員に甘酒が振舞われます。
九州とはいえ、12月の山間部はとても冷えますから、冷えた体が温まる嬉しいお振舞いです。
酔いがまわってから始まる神事
氏子たちは日本酒を飲みながらお膳を頂きます。
程良く氏子の顔が赤らんできたところで、遠慮なく誰だか分からなくなる位おしろいを塗り合います。
おしろいといっても、ベッタベタの紙粘土のような状態です。
酔いも相まって笑顔と歓声が溢れる和やかなお祭りになります。
おしろい祭り Face powder Festival
おしろいだらけで記念撮影
氏子たちがべっとりとおしろいを塗った状態の写真をおさめるのも良いですが、自分も塗ってもらって家族、友人と一緒に記念撮影すれば、旅の良い思い出になりますね。
日本には奇祭がたくさん!一度は参加したい冬の奇祭!
日本にはたくさんの神様が共存していて、その神様に感謝したり来年の吉凶を占ったりするお祭が秋~冬にかけて多くなります。
その中でも特に変わった風習のものは奇祭と呼ばれたりします。
そんな奇祭の中でも他ではなかなか見られないような不思議な3つの奇祭についてご紹介します。
蘇民祭 黒石寺はだか祭り(岩手県)
岩手県奥州市にある黒石寺で行われる所謂「はだか祭り」です。
下帯(ふんどし)と足袋だけ身に付けた男たちが川で行水し、「ジャッソー! ジョヤサー!」という掛け声とともに練り歩きます。
2月に行われますが、この時期の岩手県は特別寒くない日でも平気で氷点下になるし、雪は降ります。
そんな岩手県の真夜中に行われるお祭で黒石寺蘇民祭の一部です。
公式サイト:
日時:2024年2月17日(土) 午後6時~午後11時ころまで (※旧正月七日夜半から八日早暁にかけて行われる)
祭事のタイムスケジュール
午後6時 | 夏参り |
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午後7時30分 | 別当登り(厄年祈祷含む) |
午後9時 | 鬼子登り |
午後10時 | 蘇民袋争奪戦 |
まつりの詳細については下記リンクをご覧ください。
場所:黒石寺(奥州市水沢区黒石町字山内17)
アクセス: JR水沢駅から車で約20分。JR水沢江刺駅から車で約15分。
黒石寺蘇民祭
むこ投げ(新潟県)
集落の中で前年に結婚した花婿が5m以上ある崖の上から雪の上に投げ落とされるお祭り。
若い娘を他の集落の男性に取られた腹いせからはじまったとされます。
その後、正月飾りなどを焼く「どんど焼」で出た炭や灰を手につけ「おめでとう」と言いながら、お互いの顔に塗る「すみ塗り」も行われます。
日時:2024年1月15日(月)14:00頃~16:00頃 ※毎年1月15日に開催
場所:松之山温泉街薬師堂(新潟県十日町市松之山湯本)およびすみ塗り会場
公共交通機関::ほくほく線「まつだい駅」よりバスで25分
車:関越自動車道「塩沢石内IC」より車で60分
松之山温泉むこ投げ
四天王寺 どやどや
褌姿の高校生が赤組、白組に分かれて魔除けの護符を奪い合います。
参加者には水がかけられ、護符を求めて押し合いへし合いするので、参加者から湯気が立ち上る程の熱気です。
メインイベントは地元の高校生ですが、その前には可愛らしい幼稚園児のどやどやも行われます。
日時:2024年1月14日(日)午前9時~午後2時頃まで ※毎年1月14日に行われる
拝観料:無料
参照サイト:
場所:大阪府大阪市天王寺区四天王寺1-11-18
四天王寺の伝統行事「どやどや」
まとめ
おしろい祭りは、福岡県朝倉氏の大山祇神社で毎年12月2日に行われる
300年以上の歴史があり、山の神様への感謝と来年の豊作を祈願する
米粉と水でできたおしろいを顔に塗られ、多く付くほど豊作になる
日本各地で行われるお祭りですが、冬に行われるお祭り程、奇祭と呼ばれる一風変わった習わしが多いように思います。
そもそも極寒の冬に裸になること自体がすでに奇習ですが・・・。
その分他の季節よりもエネルギーに溢れるお祭りが体験できるのかもしれませんね。