福岡県朝倉市の12月は「おしろい祭り」!
おしろい祭りの歴史
おしろい祭りを行う大山祇神社の神様は、その名の通り山の神様です。
昔から山の神様は女性だと信じられています。
山の神様にその年の豊作を感謝し、またおしろいの付き具合で来年が豊作か占う行事だといいます。
この地に300年以上も続く歴史ある風習です。
おしろい祭りの開催概要
日時:2023年12月2日(土)お祭り14時~、おしろいぬり15時~ ※毎年12月2日に開催
場所:大山祇神社(おおやまずみじんじゃ)
アクセス:大分自動車道 杷木ICより車で15分
来場者:集落以外から約200人以上
来場者のほとんどが集落の人なので、知る人ぞ知るお祭りという感じですね。
朝倉市 関連サイト:
「おしろい祭り」塗りあい笑顔 福岡・朝倉
「おしろい祭り」といえば、容赦ない「おしろい」!
おしろいの材料は?
普通、歌舞伎役者や舞子さんが使うおしろいは、酸化亜鉛、チタンなどでできた粉おしろいを、油や水で溶いたサラサラしたものが一般的です。
おしろい祭りで塗るおしろいは、初穂(新米)を米粉にしたものに水を加えたものを塗ります。
おしろい祭りの流れ
おしろい祭りは毎年12月2日に行われます。
14時頃~宮司による祝詞やお祓いが始まります。
その後氏子がお膳を食べたりお酒を飲みます。
この時間に参拝者全員に甘酒が振舞われます。
酔いが回ってきた15時過ぎにいよいよおしろいを塗ります。
宮司が水で溶いたドロドロの米粉を氏子たちに塗りたくります。
このおしろいが顔にたくさん付くほど来年豊作になるといわれ、家に着くまで洗わないのが習わしです。
家に帰るまでに火の中に入れると火事になり、家に帰っておしろいを落とした水を家畜に飲ませると病気にならないという言い伝えがあります。
宮司と氏子の男性はこれでもか!という程おしろいを塗られます。
おしろいというより、もはや罰ゲームのパイ投げの後のような感じです。
来場者も希望すれば塗ってもらえるようですが、頬にちょっと乗せられる程度なので、安心してください。
おしろい祭り