雑談恐怖症は自分の努力で克服できるの?
雑談恐怖症に陥る人の多くは、相手が興味をひくような話や面白いと思える話をしないといけないと強く考えすぎていることが原因の場合がほとんどです。
ですが、雑談とは本来、どうでもいい話のことです。
雑談に悩む必要はない
ある空間に二人でおり、面識があれば、無言で過ごすのが息苦しいから、どうでもいい話でもして、場の空気を和らげようと思って始めるのが常です。
なので、相手を楽しませなきゃいけないとか、相手の身になる話をしなきゃいけないと、自分でハードルを上げる必要はなく、相手側に身を置くよりも、自分側に立って話すのが一般的なのです。
また、相手がそっけない返事を返しても気にすることはないんです。
どうでもいい話を場の空気を少しでも和らげるためにしたことなんですから。
もちろん、雑談の中には、相手に自分をアピールするためにするものも多くありますが、そういった場合でも、話す人は自分を中心に考えているものです。
自分の好きなものや自分の成功体験などを語ってもいいんです。
相手が聞き上手なら、どんな話からも価値を見出してくれますよ。
雑談というどうでもいい話でも、相手が喜ぶような面白い話をしなきゃいけないと思っている人は、テレビの見すぎです。
よく雑談恐怖症で悩む人が、話し方教室や話し上手になるハウトゥー本を読んでいますが、雑談ができない原因はそれ以前にあるため、雑談恐怖症にはそういった類のものは無意味です。
克服法は至ってシンプル
降伏するために必要なことは、至ってシンプルです。
自分が感じたことや見たこと、聞いたこと、興味を持ったことを誰かに話したいと思えるようになることが大切です。
他人中心の思考での会話が習慣となっているので、カウンセリングなどを受けて、自分の感情や本音に気づけるようになることが雑談恐怖症の克服への近道です。
専門機関、カウンセラーはいるの?
カウンセリングを行っているカウンセラーは全国に多数いますが、心療内科で相談した後に、カウンセラーを紹介してもらうのが良いでしょう。
インターネット上にも、雑談恐怖症や対人恐怖症関連のカウンセラーはいますが、スカイプや電話対応などの便利さがありますが、料金が1時間で1万円など高額な場合が多く、何度もおこなって初めて改善させるカウンセリング療法としてはおすすめできません。
メール対応OKなどのカウンセラーもいますが、ちゃんとお金を払って克服したいのであれば、対人でのカウンセリングをおすすめします。
心療内科で相談する場合は、投薬治療を進められることもあるかもしれませんが、なるだけ投薬を渋るような先生が良いでしょう。
雑談恐怖症に陥る人は多いものですが、聞き上手になって克服する人もいれば、工夫して症状と付き合っている人もいます、自分の考え方次第で克服できるものですよ。
まとめ
雑談恐怖症の方の多くは、予想不可な突発的な会話が苦手です。
なので、雑談であっても、相手の話に耳を傾け、場にふさわしそうな相槌を打つように、自分で前々から決めておけば乗り切れる人もいます。
例えば、天気の話をされれば、今朝の天気予報の情報を伝えてあげるとか、趣味の話をされれば、自分の趣味の話をするとかです。
自分で工夫することで相手との会話が続けば、おのずと自信もつくと思いますよ。
苦手だからと言って避けずに、その場にいるだけでも良いと思います。
静かに頷きながら聞いてあげましょう。
周りも理解してくれれば、何でも話せる口の堅い良き話し相手になれるかもしれませんよ。