犬を飼っているけど蚊取り線香は害はないの?
最初に答えを言いますと「害はなし」で、ペットがいるご家庭も安心して使えます。
蚊取り線香に使われている有効成分の元は「ピレトリン」というもので、昆虫に対する殺虫効果が高く、逆に人やペットに対する毒性は低い成分なんです。
似た構造の化合物をピレスロイドと言い、ピレトリンを元に様々な特徴を持つピレスロイドが作られています。
蚊取り線香はこのピレスロイドが使われていますが、人やペットは分解酵素の働きによってすぐに代謝されて体外に排出されるようになっています。
哺乳動物への安全性は高く、気にせず使って大丈夫です。
安全性については一安心ですが、蚊取り線香のにおいは人間でも好き嫌いが別れるにおいですよね。
動物は嗅覚が優れているので、より強く反応して嫌がることはもちろんあります。
猫は特に嫌がることが多い、犬は平気なタイプもいる……なども言われますが、このあたりはそれぞれの性格や個性などによるところが大きそうですね。
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蚊取り線香をもし犬が食べてしまったらどうなる?どうする?
こういうアイテムを置いておくとどうしてもありえる誤飲……犬が蚊取り線香を食べてしまったら、うろたえてしまいますよね。
まず最初に蚊取り線香は植物由来の成分が元ですので、ほんの少量の場合は問題なく体外に排出されることもあります。
しかし口の中を火傷してしまっていないかどうかは、やっぱりチェックしたほうが良いですね。
もちろん口の中に蚊取り線香が残っていた場合は、身体に良いものではありませんので取り出しましょう。
問題は大量に食べてしまった場合で、この場合は中毒症状を起こしてしまう危険があります。
念のため蚊取り線香、もしくはパッケージを持参の上、速やかに動物病院を受診してください。