新潟の初夏といえば「白根大凧合戦」どんなお祭り?
白根大凧合戦の始まりは江戸時代まで遡り、「中ノ口川の堤防改修工事の完成祝い」と白根側の人間が凧をあげたところ、対岸の西白根側に凧が落ちてしまったのがきっかけと言われています。
西白根側に落ちた際に畑を荒らしてしまい、それに腹を立てた西白根の人が対抗して凧を白根側にたたきつけ、「合戦」の始まりとなったんですね。
このため白根大凧合戦の凧は相手側に向かってあがるように工夫されてあり、その技術はどんどん改良を加えて今に至っています。
それぞれ特色のある組が伝統を守りつつ技術を磨き、一枚でも多く合戦するために凧をあげている……これが白根大凧合戦です。
どういった雰囲気なのかは動画でご確認いただくのが一番だと思いますので、まずはこちらをご覧いただければと思います!
白根大凧合戦2016
動画だけでも真剣な雰囲気が伝わってきて、実際に現場で見てみたいという気持ちにさせられますね!
こんな白根大凧合戦ですが、今年の予定・概要は以下のようになっています。
白根大凧合戦 開催概要
300年もの間、新潟市南区白根地域で引き継がれてきた白根大凧合戦。
戦後1947年以降73年ぶりに中止となった令和2年度を乗り越え、今年も開催に向けて準備を進めています。
開催概要
開催日時:2025年6月5日(木)~9日(月) 13時~18時 ※最終日は17時30分まで
開催場所:新潟市南区 中ノ口川堤防上(白根橋~凧見橋間)
公式サイト:
2019凧PR動画
アクセス方法
公共交通機関:上越新幹線燕三条駅から車で30分。
車:新潟西インターチェンジから車で30分。巻潟東インターチェンジから車で20分。
三条燕インターチェンジから車で30分。磐越自動車道新津インターチェンジから車で30分
期間中毎日開設する臨時駐車場
※味方側農道の臨時駐車場ではありません。以下に記載の駐車場をご利用ください。
白根側(東側)
・しろね大凧と歴史の館
・白根カルチャーセンター (新潟市南区上下諏訪木1775番地1)
【「しろね大凧と歴史の館」から凧合戦会場までシャトルバスで約10分、期間中毎日運行。徒歩約20分】
・白根学習館 (新潟市南区田中383)
【隣接の「しろね大凧と歴史の館」から凧合戦会場までシャトルバスで約10分、期間中毎日運行。徒歩約20分】
・新潟市南区役所 (新潟市南区白根1235番地)
【凧合戦会場まで徒歩約10分】
味方側(西側)
・新潟市南区味方出張所 (新潟市南区味方1544番地)
【凧合戦会場までシャトルバスで約10分、土日のみ運行】
6月7日(土)、8日(日)だけ開設する臨時駐車場
白根側(東側)
・JA新潟かがやき営農経済本店(監査室・営農部・経済部・米穀部) (南区七軒字前211番地1)【凧合戦会場までシャトルバスで約10分 土日のみ運行、徒歩約20分】
・新潟みなみ商工会 (南区白根1240-3)【凧合戦会場まで徒歩約10分】
・新潟白根総合病院(旧白根健生病院) (南区上下諏訪木770-1) 【凧合戦会場まで徒歩約10分】
・白根つくし園 (南区上下諏訪木817-1) 【凧合戦会場まで徒歩約10分】
味方側(西側)
・千日工業団地付近(南区西白根49番地付近) 【凧合戦会場までシャトルバスで約10分、土日のみ運行】
・JA新潟かがやき味方アグリセンター(南区味方1580-1) 【「新潟市南区味方出張所」から凧合戦会場までシャトルバスで約10分 土日のみ運行】
無料シャトルバス
6月5日(木)から9日(月) 12時30分から18時30分(20分間隔で運行)
※5日は12時00分〜、8日は9時30分〜運行
○白根(中ノ口川右岸)側
<5日、6日、9日>
しろね大凧と歴史の館 ⇒ 凧合戦会場(五六の町)※5日(木)12時〜14時は協栄信用組合前 ⇒ しろね大凧と歴史の館
<7日>
No1 しろね大凧と歴史の館 ⇒ 凧合戦会場(五六の町) ⇒ しろね大凧と歴史の館
No2 JA新潟かがやき ⇒ 凧合戦会場(五六の町) ⇒ JA新潟かがやき
<8日>
No1 しろね大凧と歴史の館 ⇒ 白根小学校前 ⇒ しろね大凧と歴史の館
No2 JA新潟かがやき ⇒ 白根小学校前 ⇒ JA新潟かがやき
○味方(中ノ口川左岸)側
<7日、8日>
味方出張所 ⇒ 凧合戦会場(白根中バス停付近) ⇒ 千日工業団地 ⇒ 凧合戦会場(白根中バス停付近) ⇒ 味方出張所
来場者は合計30万人近くにもなる大規模な合戦で、地元の方にとっては白根大凧合戦本番だけではなく「一年かけて作り上げてきた結果が現れる日」でもあります。
ぜひこの真剣勝負、近くで眺めておきたいという気持ちにさせられますね!
白根大凧合戦 勝敗のルールはどう決まる?観戦の楽しみ方は?
白根大凧合戦の勝敗ルールは凧を空中で絡ませて川に落とし、相手の凧の綱が切れるまで引き合って切れたほうの負け、という方式です。
制限時間以内に綱が切れなかった場合は「引き分け」となり、どちらの組も0.5勝となります。
綱を引き合う前に凧が離れてしまった場合は「ナキワカレ」となり、勝負がなかったことになります。
また1対1ではなく複数の組の凧が一緒にかかる場合もあり、状況によって勝敗の付け方もかわってきます。
優勝は期間中の「通算勝数」が多い組、同数の場合は勝ち綱の長さで決めています。
またこれとは別に「技能の部」があり、期間中の「通算勝負数」が多い組から順位がつけられます。
こちらは同数の場合は同順位となり、どちらも取ろうとすると大分厳しそうですね。
こういったルールを知って見るのと知らずに見るのとはまったく楽しみ方も変わると思いますので、ルールの基本はやっぱり覚えておきたいところですね!
またもちろん凧の絵柄を眺めるのも楽しみ方のひとつで、それぞれの組で伝統の絵柄が使われています。
江戸時代から続いている絵柄もあり、期間中300枚にもなる様々な凧を楽しむことが出来ます。
見る場所についてですが、川の東側と西側それぞれに無料の観覧席が用意されています。
また中ノ口川に船を浮かべ、それを観覧船に仕立てられていますのでそれに乗船することも可能です。
更に近くで見たいという場合は有料の観覧席もあり、そこでは間近で引き合いが見られますので迫力満点で白根大凧合戦を楽しむことが出来ます。
大凧は大変重量もありますので、立入禁止区域などには近づかないようにご注意くださいね。