端午の節句の内祝い、そもそもどんなことをする?
端午の節句は最初にお話した通り「男の子の誕生や成長を祝う日」であり、鯉のぼりや兜、鎧などを飾ってお祝いします。
この鯉のぼりなども「母方の実家から贈るもの」「父からの実家から贈るもの」など、地域によって風習に違いがあります。
端午の節句はそう言った飾りはもちろん、当日、もしくは前日に両家の両親や親戚、また知人などを招いて縁起物でお祝いすることもあります。
そして、そういった際に内祝いをいただくこともあるのですね。
「内祝い」とはお祝いごとなどの際に「お祝いしてもらった方へのお返し」という認識の方が多いですが、元々は「お祝いごとがあった家が、その幸せを親しい人たちと分かち合うために贈るもの」です。
ですから本来は「お返し」ではなく、お祝いをいただいてなくとも贈って良いものなんです。
今の認識に代わっていったのは、先に「内祝い」を贈ると「祝って!」と要求しているような気分にもなってしまうからかもしれませんね。
ですから例えば、自宅に招いて縁起物などでお祝いを行った場合はそれが「幸せを分かち合う贈り物」でもありますので、お返しは必要ありません。
とはいえ「当日の都合が悪いけれどお祝いは送りたい」という方、また遠方の方などからもお祝いをいただくこともありますよね。
そういった場合はやはりもらいっぱなしではなくお返しをしたほうが良いので、「内祝い」として贈りましょう。
内祝いを贈る際のマナー、のしの書き方は?
内祝いは出来ればお祝いの日から1週間以内、遅くともその月の間にお返しするようにしましょう。
のしは「紅白蝶結び」、表書きは「内祝い」もしくは「初節句内祝い」と書きます。
名前はお子様の名前(名字はなし)のみを書き、お祝いしてもらった本人からのお返しということを忘れないようにしましょう。
もちろん宅配などの場合の差出人までお子様の名前にする必要はありませんし逆に混乱を呼ぶ可能性もありますので、そちらは親の名前で大丈夫ですよ!
またやはりお祝いごとのお返しなので、ちょっとした手紙やメッセージなどで感謝の気持ちを伝えることも大切ですね。
手渡しで渡せる場合は口頭で感謝の気持ちを伝えられますので、手紙などはなくても大丈夫です。
お子様の写真も一緒に贈ると、特に身内の方には喜んでもらえると思います!
ただひとつ例外として、目上の方からお祝いをいただいた場合はきちんと礼状を添えたほうが安心です。
会社の上司などからいただく可能性もありますので、そういった場合は礼状をきちんと書き、同封してお返ししましょう。