地元民なら伏木曳山祭といえば「かっちゃ」!と口を揃える、その理由とは?
一番の見どころである「かっちゃ」は、「かち合う」がなまってできた言葉だそうで、夜になってから始まる伏木曳山祭のメインイベントです。
各町の曳山がぶつかり合うのですが、お互いが満足するまで行うので、時には打ち手が割れてしまうこともあるほどの真剣勝負です。
会場とコースは?
本年度の奉曳き順路はこちらです。
一定の距離を保って向かい合った2基が力強くぶつかり合う様は大迫力の一言です。
地響きや提灯の激しく揺れるさま、軋みなどが聞こえてきます。
コースは、伏木町の中央となる商工会議所を中心に、奇数年は海側、偶数年は山側を曳き回す取り決めとなっています。
雨天でも決行することが多い!
5月20日は雨の特異日として知られており、よく雨天になることがあるのですが、最近は提灯の中に電球を入れてあるため、ビニールのカバーをつけた状態で、雨の中でも延期にせずに行われることが多いです。
見に行かれる際には、事前に天気に気を付けて、雨が降りそうであれば、温かい恰好をして、合羽などをもって出かけてくださいね。
2016 伏木曳山祭 けんか山 寶路町×中町 かっちゃ
伏木曳山祭!かっちゃ以外のみどころ3選!
伏木神社
けんか山の始まりは、伏木神社からです。
宮参りから引き回しが始まり、宮参りをもって祭りが終了します。
そのため、どの山も伏木神社前に1台ずつ礼拝しにきて、引手も手拭いをとって、頭を下げます。
山神楽が聞こえる中、それぞれの山の総代は神木を神社から受け取り、山の中心木にくくりつけて、神様が降臨する儀式を行います。
とても厳かな雰囲気が楽しめるので、しっかりと祭りを見たい方におすすめです。
狭い曲がり角を曲がる姿
舞台となる伏木には、狭い道が多く、曲がり角を山が曲がる姿はなかなか迫力があります。
全長10m、幅2.2mの強大な山がギリギリのところで曲がっていく姿は見る価値大ですよ。
スピードがあるわけではないですが、「イヤサー」の掛け声と太鼓のお囃子が盛り上げてくれますよ。
花山車の華やかさ
喧嘩祭りと言えば、提灯をたくさんぶら下げた夜の姿ばかりが有名ですが、昼の華やかな花山車の姿もとても魅力的ですよ。
花笠や豪華絢爛な彫り物、七福神などの人形が飾られます。
夜の装いと見比べてみるのも、このお祭りの醍醐味です。
20160515 伏木けんか山 (花山車)
まとめ
伏木のけんか山は、普段とても静かな伏木の町を一気に活気づける素晴らしいお祭りです。
普段はあまり人がいない小さな町ですが、このお祭りの時期ばかりは多くの若者が戻って来て、お祭りを盛り上げるんだそうです。
とっても素敵ですよね。
それぞれの町が自分の町の曳山が一番かっこいいと思って誇らしげなのも、またこのお祭りの魅力の一つだと思います。
富山は11月から5月まで雪と共に暮らすんだそうです。
そんな長い冬の終わりを喜ぶように、富山県内では、他にも岩瀬のけんか山、城端の曳山、高岡の獅子舞などがあるそうですよ。
ぜひ合わせて、チェックしてみてくださいね。