はじめて聞いた!お月見どろぼうってどんな行事?由来は? いつやるの?
なんだかカワイイ「お月見どろぼう」ですが、その名前の可愛さと同じで、実は子供が行う風習のひとつです。
日本版ハロウィンと伝えるとわかりやすいかと思います。
どんな行事?
この行事を行うのは、毎年十五夜の日のみ。
現在は、子供達が揃って「お月見どろぼうです~!」と各家を周り、お団子やお菓子を貰い歩く行事です。
起源・由来は?
元々は、十五夜の日だけは、他人の畑の芋を盗んでも良いとされていました。片足だけ踏み込み、そこから採れる範囲だけなんですね。
みんなでこの日だけは悪いことをしてやろう!という風習と、盗まれた畑は豊作になるという言い伝えがあり、子供が行う「お月見どろぼう」は当たり前の風習だったのです。
日本版ハロウィンと呼ばれる由来は?
昔の人々は、子供は月からの使者であると考えていました。
その子供が食べ物を盗むこと=神様が取られていった、という考えにつながっていたそうなんです。
それが現在では、お菓子を配ったり、あらかじめ玄関先にお菓子を置いておく家が出始めたことから、「日本版ハロウィン」「和製ハロウィン」と呼ばれるようになりました。
今や日本でもハロウィンは盛大なお祭りごととして人気ですが、日本各地では元々こんな風習もあったんですね。
お月見どろぼうは日本のどこの地域で行われているの?
さて、お月見どろぼうを初めて聞いた方は、もちろん子供の頃に経験がない人ですよね。
お月見どろぼうは、どの地域で行われているか調べてみました。
・福島県東白河郡塙町、棚倉町
・福岡県石川郡浅川町
・福岡県いわき市田人
・茨城県日立市日高町
・茨城県久慈郡大子町
・茨城県稲敷市
・千葉県袖ヶ浦市横田
・千葉県君津市小糸、久留里、清和
・千葉県富津市桜井
・東京都多摩地区
・山梨県甲府市
・愛知県名古屋市
・愛知県日進市梅森町
・三重県四日市市
・奈良県生駒市上町
・大阪府岸和田市
・大分県大分市大在
・鹿児島県大島郡与論島
・沖縄県宮古島市
意外や意外、首都圏や南は沖縄まで、お月見どろぼうの風習があったんですね!
逆に東北から北では、この風習はみられないようです。