なんだか喉が痛く、喉に炎症がおきている。
夏にこんな症状がでると、夏風邪かなと思いますよね。
でも夏風邪と自己診断するのはまだ早いです!
もしかして、それってヘルパンギーナではありませんか?
熱が出ない状態でも、大人もヘルパンギーナに感染していることがあるんですよ!
今回は、夏に子供達の間で流行するウイルスのひとつ、ヘルパンギーナについてご説明していきます!
ぱっと読むための見出し
ヘルパンギーナに大人が感染したらどうなる?熱が出ないって本当?

主に子供に流行することで知られるヘルパンギーナ、実は大人も感染することがあるのです。
大人がヘルパンギーナにかかると、どんな症状がでてくるのでしょうか。
大人ヘルパンギーナの症状
・喉の痛み
・喉に水疱ができる
・38℃以上の高熱
※子供よりも重症化することが多い
症状の推移
喉の異変→喉の痛み→発熱
特に初めに感じるのは喉の異変です。
「なんだか喉がオカシイ?」と気付いてから、喉の痛み・水疱と同時期に発熱もおこります。
熱が出ない場合は少なく、ヘルパンギーナに感染するとほとんどの大人が38℃以上の熱を出し、さらに長期に渡って治療が必要となります。
長い方で2週間も悩まされたという方も!
大人がかかると厄介な病気ですね。
ヘルパンギーナとはそもそもどんな病気?子どもと大人の症状の違いは?

ちょっと恐ろしいヘルパンギーナ、これってどんな病気なのでしょうか。
ヘルパンギーナとは?
夏風邪のひとつ、ウイルス性咽頭炎です。
感染する原因のウイルスは3つもあります。
・エンテロウイルス
・コクサッキーウイルス
・エコーウイルス
感染経路は?
飛沫感染、接触感染でおこります。
くしゃみや咳、タオルの共用やお風呂からも感染します。
大人は特に免疫力が下がっていると、感染してしまいやすいです。
子どもがかかるとどうなる?
ヘルパンギーナに子どもが感染しても、大人と同様の症状がおこります。
乳幼児の場合は、症状に気付きにくく、突然ごはんを食べなくなったら要注意です。
喉が痛くて口を開けなくなる可能性もあります。
脱水症状に陥ることもありますので、様子がおかしいと感じた時は、くまなくチェックしてみて下さい。
ヘルパンギーナに大人が感染した場合の完治期間は?

さて、このヘルパンギーナに大人がかかると、どう治療していくのでしょうか。
ヘルパンギーナの治療法は?
ウイルスに直接働きかける薬はありません。
出た症状に対応していく、対処療法になります。
喉の痛み・高熱が出たら、解熱剤を出されることがほとんどです。
他にも脱水症状に点滴を打ってもらう場合があります。
※熱が出ない場合は少ないです。
ヘルパンギーナ完治までの期間
大人は1週間程度かかることがほとんどです。
また、症状が治まっても、ウイルスの排出は糞便から1ヶ月程度続きますので、家族間で移しあいをしないように注意しましょう。
ヘルパンギーナに大人が感染した場合、会社には行っていいの?

ウイルス感染するヘルパンギーナ。
もし大人がかかってしまったら、会社へ出勤しても良いものでしょうか。
実は、子どもでも出席停止にはならないのです!
子ども間の感染が非常に多いため、各家庭の判断で休ませることがほとんどですが、ウイルスの排出が終わる完全治癒までに時間がかかることもあり、出席停止扱いになるウイルスではありません。
会社に出勤はOK?
会社への出勤も同様です。
インフルエンザのように、出勤停止にはならない疾患です。
でも、社内で蔓延すると大変なことになりますよね…。
また、高熱がある状態で出勤しても、本来の力が出せず苦しむことになりますので、会社へは熱が出ない状態になってから出勤する方が良いでしょう。
また、会社へ行く際に気をつけることがあります!
≪出社対策≫
・マスクを着用
・タオル、ハンカチを人に貸さない
あくまでヘルパンギーナは飛沫感染、接触感染です。
他の人に移さないよう、配慮することも大事ですね!
治癒証明書は必要?
このようなことから、ヘルパンギーナの治癒証明書はあまり意味がありません。
会社から求められることはまずないので、必要ないと思っていて良いでしょう。
【結論!大人のヘルパンギーナ、症状と治療法】

■ 大人ヘルパンギーナの症状
・喉の痛み
・喉に水疱ができる
・38℃以上の高熱
※子供よりも重症化する
■ ヘルパンギーナの治療法
・対処療法
多くは、喉の痛み・高熱がでた場合の解熱剤、
脱水気味であれば点滴。
■ 会社への出勤はOK!
ただし、高熱が下がってからにしましょう。
出社対策を忘れずに!
・マスクを着用
・タオル、ハンカチを人に貸さない
子供の病気だと侮っていると、大人のほうが痛い目をみるんですね。
夏風邪の一種とはいいますが、ごはんも喉を通らない痛みは想像を絶するものがあります。
暖かくなる春~夏にかけて多くなるヘルパンギーナ、大人もかからないように、日々免疫力を高めるようにしておきましょう!