妊婦がりんご病にかかる前にしておきたい!「抗体検査」って何?
妊婦になったら、まずやっておきたいのがりんご病の抗体検査。
一体これは、どんな検査なのでしょうか?
抗体検査とは、どんな検査?
ヒトパルボウイルスB19に対し抗体があるかを調べます。
血液検査でIgG値を調べるとわかります。
IgG陽性…抗体あり
IgG陰性…抗体なし
時間はかかる?
血液検査自体はすぐに終わりますが、検査結果までは数日~1週間ほどかかることも。
金額は?
料金は病院によって異なります。
安いところでは1,500円程度~、かかるところでは8,000円程度の費用になります。
多くの妊婦さんが抗体検査をやっています。
りんご病はお腹の中にいる赤ちゃんにとって、あまり良くない病気です。
妊娠したら、早めに抗体検査を受けましょうね!
りんご病の危険性!抗体がない妊婦が感染すると胎児への影響は?
さてこのりんご病ですが、ママが感染・発病してしまうと、お腹の中の赤ちゃんにとって、どんな影響があるのでしょうか?
妊婦・胎児への影響
ヒトパルボウイルスB19は、赤血球をつくる赤芽球細胞を壊してしまう力をもっています。
ママの赤血球が減少すると、赤ちゃんへ送るはずの血液が足りず、妊娠状態を維持できなくなるのです。
無事に出産できた場合でも、母体から胎児へウイルスが感染し、赤ちゃんの赤血球減少が考えられます。
成長にとって欠かせない赤血球ですから、その後の成長に影響を及ぼす恐れがあり、胎児水腫となる可能性もあるのです。
りんご病感染の実例
ここで少し怖い話をします。
以前りんご病が流行した年、妊婦さんもりんご病に多くかかりました。
そして、りんご病にかかった妊婦さんの約7割が、流産・死産となってしまいました。
この年、2011年は厚生労働省が調査に乗り出したほどの大流行だったんです。
妊婦さんにとって、りんご病は避けたい病気であることを覚えておきましょう。
その一方で、20週を過ぎた妊婦さんは、感染しても胎児水腫にはなりにくいのです。
また、他の風疹などとは異なり、胎児に先天性の疾患がおこることはありません。
避けたい病気ではありますが、きちんとした予防策をとっていれば、不安になりすぎることはないようです。