城下町に響く鐘の音と、優雅な白鷺の舞
津和野の鷺舞は弥栄神社の例祭に合わせて7月20日、そして27日に行われると決まっていて、鷺舞行事は「頭屋」と呼ばれる人物が執り行います。
頭屋は舞を奉納する主役ですが、その他舞を演じる舞方、お囃子などの楽器をかき鳴らす囃方、唄う唄方、そしてこの行列を警護する人など合計20人になります。
鷺舞とは言いますがこの白鷺は「鵲(カササギ)」であるとも言われていて、舞も七夕伝説の織姫と彦星のために天の川に桟を渡したものを表現しています。
鵲は黒いものですが当時京都では鵲を見ることはなく、傘をかぶった白鷺=鵲と見立てて表現したのですね。
頭屋は毎年別の人物が受け持ち、そのため27日の還御の日を終えると翌年の頭屋を決めるための引き継ぎも行われています。
また鷺舞に合わせた女子の「子さぎ踊り」も奉納されていますが、こちらは子ども達に伝統行事への関心を持ってもらうため、地元小学校の3~6年生の児童から選ばれて奉納することになっています。
津和野弥栄神社の鷺舞 弥栄神社 2016年7月20日
その他 鷺舞神事のみどころ3選!
せっかく津和野の鷺舞を見に行くのですから、様々な見どころも是非事前に把握しておき、見逃さないようにしておきましょう!
見どころ1:子鷺舞
先程少しお話した通り津和野の鷺舞では子ども達へ伝統行事への関心を持ってもらうため、小学生女子による子鷺舞も見ることが出来ます!
とてもかわいらしい子鷺舞、ぜひこちらも見逃さないようにしてくださいね!
子鷺舞 1991/08/01 津和野駅前
見どころ2:行列
津和野の鷺舞はもちろん舞っている姿もおすすめですが、町内各所に移動するための行列も様々な衣装をじっくり見る機会であり、おすすめです!
事前にルートなどもある程度把握しておき、様々な方向からじっくり見られるようにしておくと更に楽しめると思いますよ!
平成29年7月 津和野鷺舞神事
見どころ3:鷺舞
やはり津和野の鷺舞は鷺舞を見るのが本番、また合わせて楽しめるお囃子や唄なども見どころです!
舞とお囃子、唄すべてが合わさって津和野の鷺舞の魅力となっていますので、ぜひ最初から最後までゆっくり見てくださいね!
2013.7.20. 津和野 鷺舞神事
まとめ
津和野の鷺舞は昔からの伝統を守った古典であるということ、見た目の美しさや華やかさ、そして合わせて感じる厳格さなど、一言では言い表せない魅力があります。
開催日時
渡御:2024年7月20日(土)15時00分〜
環御:2024年7月27日(土)15時00分〜
実際に目の前で舞う姿、音楽と合わせてぜひご自分の目で見ていただき、本物の津和野の鷺舞を楽しんでいただければと思います。
ぜひ今年の夏は島根の津和野に、長い歴史を持つ津和野の鷺舞を見に行ってみてくださいね!