幼稚園・保育園に通う子供から「父の日」って何?と聞かれたら?
母子家庭のこどもは母親に対して気を遣っていることも多いですが、やっぱり「父の日って何?」と聞かれることもあります。
聞かれたからにはごまかしたりせず正しく教える必要があるので、父の日の意味である「父親に感謝してプレゼントなどを贈る日」などと答えましょう。
その上で「お父さんいないよ?」など言われた場合はいない理由を話すこともありえますが、以下のポイントに注意してお話してあげましょう。
1.悪口を言わない
離婚の場合はつい父親の悪口を挟んでしまう、父親を悪者に仕立て上げた言い方をしてしまいたくなるかもしれませんが、そこはぐっとこらえてください。
こどもにとって自分の父親の話を聞いているのに悪口が入るというのは非常につらく、成長過程にも響いてしまうほど悪影響があります。
2.こどもをしっかり見て話す
「こどもだから母子家庭である理由を言っても分からない」と思うのは大人からの一方的な判断で、こどももひとりの人間であり、家庭の一員であることを忘れてはいけません。
質問をしてきたということは父の日に対しての疑問を持った、自分の家には父親がいないということを不思議に思ったのであり、こどももしっかり考えているんです。
適当にぼかす、ごまかしてしまうのではなく真剣にこどもと向き合い、その上で分かりやすく説明するようにしましょう。
いつかは伝えなければ。母子家庭の理由をいつ子供に伝える?
幼稚園・保育園の父の日問題をきっかけに母子家庭の理由を話すことになる可能性はもちろんあり、こどもにいつしっかり理由を伝えるのかというのは悩みのひとつです。
非常に難しい問題ですが、基本的に伝えるベストな時期については、正直なところ「こども次第」としか言えません。
例えば小さな頃父親が不在の理由をずっと伝えず、中高生になって非行に走っているこどもに「父親とは離婚した」なんて言ったら……こどもは更に非行に走る可能性も出てしまいますよね。
もちろん逆に理由を知って落ち着く可能性もゼロではなく、だからこそ「こども次第」なんです。
ですから「いつ伝える」については本当にこども次第で、「隣人が幼稚園で伝えたから幼稚園にあがったら話す」なんてことは正解ではありません。
それよりも「伝え方」をしっかり考え、こどもが父の日などをきっかけに母子家庭の理由を聞いてきたらしっかり答えられるようにしておくことが大切です。
そのためには日頃から母子でなんでも気軽に話せる状況を作っておくこと、そしてこどもに対して誠実であることが大切です。
本当の理由を聞いてきたのにごまかして逃げる、これは不誠実であり、こどもの様子を見ながらしっかり本当の理由を伝えていきましょう。
その際は先程お話した「悪口を言わない」というのも大切で、自分の父親の悪口を聞いて嬉しいこどもはまずいません。
離婚が原因の場合はつい悪口を言いたくなったり父親を悪者にしたくなるかもしれませんが、そこは大人のあなたがぐっと飲み込んでおきましょう。
まとめ
母子家庭・シングルマザーにとって本当に頭が痛いのが「父の日問題」であり、「クラスみんながお父さんの似顔絵を描いてる中、我が子だけが描けない……」という悩みは大きいです。
しかし母子家庭・シングルマザーはもう珍しくもなく、幼稚園や保育園でも基本的に対策は取られますし、心配であれば事前に相談しておくことも可能です。
もちろんこどもが疑問に思って父の日やお父さんについて尋ねてくることもあり、こどもの様子を見ながら誠実に、理解できるように答えてあげてくださいね。