雛人形専用の防虫剤と洋服の防虫剤の違いは?防虫剤をいれないと雛人形はどうなってしまう?

ひな祭り・桃の節句
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雛人形専用の防虫剤のおすすめは?人形用の防虫剤と洋服用の防虫剤の違いは?洋服用で代用できる?

防虫剤に使われている成分の種類

樟脳(しょうのう)

合成樹脂やプラスチックを溶かす・変形させる恐れがある
金箔・金糸・銀糸を変色させる恐れがある
・匂いあり

パラジクロルベンゼン

合成樹脂やプラスチックを溶かす・変形させる恐れがある
金箔・金糸・銀糸を変色させる恐れがある
布の色を変色させる恐れがある
・匂いあり

ナフタリン

合成樹脂やプラスチックを溶かす・変形させる恐れがある
・匂いあり

ピレスロイド

銅や真鍮を変色させる恐れがある
金箔・金糸・銀糸を変色させる恐れがある
匂いなし

ピレスロイド系の防虫剤エンペントリン

銅を含む物質は変色させる恐れがある
・金箔・金糸・銀糸は変色しない
匂いなし

どれもこれも問題だらけで使用できない感じがしますよね。

人形の手やお顔、小道具などにもプラスチックが使われている物があるのに、合成樹脂やプラスチックを溶かす・変形させる恐れがあるものが多いです。

しかし、合成樹脂やプラスチックを溶かさないピレスロイドでは、金箔・金糸・銀糸を変色させる恐れがあるので、これまた難しい。

そこでピレスロイド系の防虫剤成分エンペントリンを見ると唯一気を付けなければならないのが銅を含む物質です。

濃度が高い場合に銅に影響があるようなので使用量を守っていればさほど問題はなさそうです。

すべての防虫剤成分の中ではこのエンペントリンが一番人形用の防虫剤成分として使われているようです。

人形用と洋服用の防虫剤の違い

衣類用の防虫剤は一般的に、臭いが付くパラジクロロベンゼン系防虫剤か、または臭いが付かないピレスロイド系防虫剤が使われます。

もともとの洋服用の防虫剤は半年用とか数カ月用という試用期間が短いものが多かったですが、1年に1回しか出番のないひな人形用の防虫剤はゆっくり長く効き目が続くように作られているのです。

また、洋服用の防虫剤は香りが付いている物がありますが、人形用は無臭のものが多いです。

ひな人形に使う防虫剤の成分にも種類が複数あり、混ざってしまうと大変なことになる事もあります。

去年まで使用していた防虫剤の成分がひな人形や段ボールに残っていれば、今年に別の種類(成分)の防虫剤を使用してしまうと成分が混ざってしまう可能性があります。

去年と同じ成分を使用している防虫剤を選び、変えないことが大切です。

もし防虫剤をいれずに雛人形が虫に食われてしまったらどうする?防虫剤の匂いをとるには?

食害を受けたら購入したお店に相談して修理を依頼できます

穴が開いてしまった場合は頭や、手、衣装であれば交換が可能です。

胴体や袖部分だと交換は不可能です。

着せ替えなどは一から作るより手がかかりますから新しく新調したほうが安くつきます。

修理費用は依頼するところで異なると思いますが概ねの価格は下記のとおりです。

汚れ・カビ落とし 2,000円から(着物は7,000円から)
キズ・欠け 4,000円から
髪の結いなおし 一対10,000円から
着物の取り換え 20,000円から

上記以外にも部分で修理してくれると思います。

防虫剤の匂いが気になる場合、防虫剤の臭いの成分は揮発性があるので、風通しの良い場所に干しておくだけで自然に臭いが消えていきますのでご安心くださいね。

まとめ

雛人形の防虫剤についてご紹介しました。

雛人形の防虫剤は人形用を使用しましょうね!

大切な雛人形を末永くきれいな状態にしてあげてくださいね!

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