雛人形をしまうときに防虫剤は絶対に必要?防虫剤をいれないとどうなる?
防虫剤は防虫成分が、大切な人形やお道具類を繊維の虫から守ってくれます。
でも防虫剤は「殺虫剤」ではないので、雛人形をしまうときに埃をしっかり除去することも大切です。
雛人形をしまう時の注意点
①埃をしっかりと取る
(害虫が保管中に侵入するより、しまう時に既に潜んでいる可能性があります)。
※埃を取った後のハタキを絶対に人形と一緒に保管しないこと!
②湿度の高い場所での保管を避ける。
(虫は湿気を好む)
③雛人形にあった防虫剤を使用する
④防虫剤は決まった量を投入する。
⑤防虫剤は複数の種類を使わず、単一の種類にする。
防虫剤の効能
①収納中のカビや湿気臭を消臭します。
②カビの発育を抑えます。
③人形保管中の黄ばみを防ぎます。
※汚れが原因の黄ばみには効果がありません。
④防虫に加え、ダニを寄せつけにくくする。
防虫剤をいれないとどうなる。
雛人形が着ている衣服や、お顔などに破れやシミ、黄ばみなどの被害が出る可能性があります。
雛人形に悪事を働く「虫」の正体は?
悪事を働く虫の正体は?
雛人形の衣類に被害をもたらす虫として
①ヒメカツオブシムシ
②ヒメマルカツオブシムシ
③衣蛾(イガ)
④コイガ
などの幼虫があげられます。
カツオブシムシ科の成虫は、テントウムシのような形で小さく茶色っぽい甲虫です。
イガやコイガの成虫は、春先から初夏にかけて明かりによってくる?小さな我です。
これらの成虫は、外から家の中に紛れて部屋に侵入し、卵を産み付ける場所を探します。
それが衣装タンスであったり、雛人形だったりします。
そうすると、産み付けられた卵が孵り幼虫が布を食べ、被害をもたらします。
これら衣類害虫として知られる4種は、幼虫のときだけ衣類などの繊維を食べます。
雛人形にとって天敵ともいえる虫たち、1年の大半を幼虫(衣類に害を与える時期)で過したり、最近では冬でも部屋が暖かいため世代交代を次々と繰り返したり、季節にとらわれず襲ってきます。
衣類害虫が収納する箱に一度入ってしまったら、あとは虫たちの飼育ケースとなってしまうのです。