とうもろこしを主食にすると病気になるって本当?
世界の主食は、主に「米」「小麦」「とうもろこし」の3つが中心です。
「とうもろこし」は野菜ではなく、穀物に分類されます。
日本を始め、東南アジアやインドなどでは、お米を主食としていて世界の約半分の地域では、お米が主食です。
メキシコやペルー、ブラジル、南米、アフリカ、ヨーロッパの一部で、とうもろこしを主食としています。
私達も知っているメキシコのタコスの生地「トルティーヤ」は原料がとうもろこしです。
とうもろこしはペルーが原産地で、現在のペルーの主食は米、パスタ、パンなどもありますが、元々はじゃがいもととうもろこしだけでした。
また、ペルーには、とうもろこしを発酵させて作る独特なアルコール飲料があるそうです。
とうもろこしを主食にしている地域で「ペラグラ」という病気が発生し、「トウモロコシ中毒」と言われたことがありました。
「ペラグラ」というのは、「ナイアシン」という物質の欠乏とタンパク質の摂取量が少ないことにより、発生する代謝内分泌疾患です。
不規則な食事で、アルコール多く摂取する人にみられる疾患です。
症状は皮膚や消化器系、精神神経に異常が現れます。
その原因は、とうもろこしの原産地での処理方法にありました。
とうもろこしは、アルカリで処理することで、ナイアシンを吸収しやすい状態になります。
その後「トルティーヤ」などに加工して食べていました。
ところが、とうもろこしがヨーロッパに伝えられた時に、そのような処理方法までが伝わらず、加工されて食べられていたそうです。
その結果、「ナイアシン」が吸収しづらくなり、「ペラグラ」を発症したようです。
結果的には、とうもろこし自体の問題はなく、処理方法のしかたに問題があると言われていました。
とうもろこしを主食にしている地域はどうやって食べる?
日本では、とうもろこしは焼いたり茹でたりして食べるのが一般的ですね?
他にはサラダやポタージュにしたり、保存の効く缶詰も市販されています。
とうもろこしを主食にしている地域では、どうやって食べているのでしょうか?
1.トルティーヤ
トルティーヤはメキシコの料理で、タコスを作る時に使う薄焼きパンのことです。
トルティーヤの原料はとうもろこしと小麦粉の2パターンあります。
メキシコ料理ではトルティーヤに合挽き肉や野菜など、色々なものを巻いて食べます。
動画では、とうもろこし粉に小麦粉を混ぜて作っています。
らくら vol59レシピ【トルティーヤの生地の作り方】
2.とうもろこしのおかゆ
南アフリカのジンバブエで食べられている「ザザ」という固い練りがゆです。
とうもろこしの粒をそのまま煮上げる料理です。
「コーンミールのハーブおかゆ」
3.アレパ
アレパは南米ベネズエラなどで食べられているパンで、メキシコのトルティーヤより厚みがあります。
とうもろこし粉から作ったパンです。
動画のコーンフラワーは、とうもろこしを挽いた粉です。
【グルフリ】南米料理 アレパ」