カレーにカビが!そもそもカビって何?なぜ生えるの?
よく「カレーを常温で放っておいたら表面に白いものが出来たけど、これはなに?」という質問を見かけます。
その白いものはカビで、状況によっては半日でも生えることがあります。
一度調理したまま高温多湿環境で放置しておく・夏場に常温で放置するなどは本当に進行が早いので注意が必要です。
カビは真菌類に分類され、食品や布、畳など生活のいたるところに発生する可能性があります。
分類でいくとキノコや酵母と同じですが、安全なカビから危険なカビまで幅広く存在します。
ブルーチーズなどに代表されるように、カビを使った食品だってもちろん存在はするのですが……よく言われる「餅のカビは平気」などの、いわゆる「古い知恵」などの素人判断は危険です。
・酸素
・5℃~45℃の温度環境(活発になるのは20℃~30℃です)
・水分
これだけ揃っていれば、カビはどんどん育ってしまうんですね。
常温のカレーは栄養源も豊富な上にこれらの条件を余裕でクリアしてしまっています。
カビが生えやすいのも納得の状況で、どこにでも存在するカビ菌の格好のえさになってしまうのです。
カレーに生えるカビの種類は?色によってカビの種類は違うの?
カビ菌は生活空間のあちこちに存在していますし、その種類も豊富です。
見た目には白いカビに見えていてもそれは集合具合の差であるだけで、同じカビでもたくさん集まっている部分は黒く見えたりします。
明らかに特殊な色をしているカビ(青・赤(ピンク))など以外でも、素人判断はしないほうが良いでしょう。
カレーによくあるタイプとしては
・表面が白くなっている(糸を引いているときもあります)
・表面になにか白っぽい膜のようなものが見える
こういった状態をよく見かけます。
実際のところ「カビが直接身体に有害である」ことよりも、「カビが生える状態になったカレーを食べること」のほうに危険があります。
「カビが生える」ということは「菌が大量に発生している」ということなので、もちろん見た目には分からない菌も混ざっている可能性が高いのです。
カレーは特に有名な食中毒として「ウェルシュ菌」があります。
こちらもカビと同様、状況次第では半日程度でも大量発生している可能性もあり、カビが生えているカレーは間違いなくウェルシュ菌も危険なレベルで発生していると思ったほうが良いのです。
ですからカビの種類で判断するのではなく、「カビが生える状態になったカレーは危険」と判断するのが正解です。