海外での地下鉄の乗り方は難しそう・・・
と思いがちですが表示文章が英語なだけ。切符の種類が分かれば、用途に合わせて切符を選べたり、路線は番号や色で分かれていて分かりやすくなっているので、行きたい観光スポットへ自分の足で行けます。
パリ・メトロの出入口
パリのメトロ入り口にある看板は統一されていません。色々なパターンがあります。
パリメトロの歴史、出入口デザイン
パリのメトロには、1号線から14号線まであり1号線が最初に開通したのは1900年で、パリ万博にあわせて開通。
入り口のデザインは、アールヌーヴォー建築で有名なエクトール・ギマールが設計したものです。
地下鉄の概要
メトロ営業時間
- 平日:5時30分~25時15分
- 金曜と土曜の夜及び祝日の前日:5時30分~26時15分
RER営業時間
- 毎日:5時30分~25時20分
メトロの路線図
パリ・メトロの路線図。路線図をクリックすると拡大して見れます。出典:パリ交通公団(RATP)公式サイトより
パリの地下鉄はゾーン制で、ゾーンによって金額が変わるので、同じゾーン内であれば何回乗り換えをしても、何駅乗っても料金は一律です。
注意! 日本と違って乗り越し精算という概念がなく、後から精算はできません。郊外へ行くときは、その目的地に応じたチケットの購入が必要になるので注意!罰金となります。
ゾーンについて
出典:パリ交通公団(RATP)公式サイトより
- ゾーン1:パリ市内(20区内)
- ゾーン2:ブーローニュの森を含むパリ市周囲
- ゾーン3:ラ・デファンス、ソー公園など
- ゾーン4:ヴェルサイユ宮殿、オルリー空港、サン・ジェルマン・アン・レーなど
- ゾーン5:シャルル・ド・ゴール空港、ディズニー・ランド・リゾート・パリ、ポントワーズ、フォンテーヌブロー、プロヴァンなど
チケットの種類
【Ticket t+ 】
都度、1枚づつ購入
料金 | €1.9 |
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有効期限 | メトロ、RER・・・最初の改札を通ってから2時間 バス、トラム・・・最初の乗車の打刻から90分間 |
乗り換え | 地下同士:メトロ↔メトロ、メトロ↔RER、RER↔RER(パリ市内) 地上同士:バス↔バス、バス↔トラム、トラム↔トラム が可能。 ※メトロ⇔バス・トラムの乗り換え✖ ※RERは(zone 1)のみ |
チケットに日付の指定や有効機期限はないので、余ったチケットは次回パリに来た時にまた使えます。
【Carnet】
Ticket t+が10枚綴りで購入でき1枚で買うより割安
料金 | (大人)€14.90 (小人)€7.45 |
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【Mobilis】
ゾーンを選択し有効ゾーン内を1日乗り放題
利用開始日の午前0時~24時までの24時間有効。
ゾーン | 料金 |
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1-2、2-3、2-4、4-5 | €7.5 |
1-3、2-4、3-5 | €10 |
1-4、2-5 | €12.4 |
1-5 | €17.8 |
使用するときはローマ字で下記のとおり記入が必要です。
- Valable le:使用日(日/月/年の順)
- Nom:姓
- Prénom:名
【paris visite】
ゾーン、乗り放題期間の日数、両方を指定できる。ゾーンは1~3、もしくは1~5の2種類。日数は1日・2日・3日・5日の4種類から選択。
提携する観光スポットの割引特典付き。
- 凱旋門の入場料20%割引
- モンパルナンスタワーの入場料25%割引
- グレヴァン蝋人形館の入場料25%割引
- ヴェルサイユ宮殿の2日間パスポートの割引など
【ゾーン1~3】
日数 | 料金 |
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1日券 | €12.00(小人:€6.00) |
2日券 | €19.50(€9.75) |
3日券 | €26.65(€13.30) |
5日券 | €38.35(€19.15) |
【ゾーン1~5】
日数 | 料金 |
---|---|
1日券 | €25.25(小人:€12.60) |
2日券 | €38.35(€19.15) |
3日券 | €53.75(€26.85) |
5日券 | €65.80(€32.90) |
使用するときはローマ字で下記のとおり記入が必要です。
- Nom:姓
- Prénom:名
- Jours du:開始日(日/月/年の順)
- au:終了日(日/月/年の順)
自動券売機でのチケット購入方法
券売機は①タッチパネル式、紙幣対応、②ボタンとローラーで選択、硬貨のみの2パターンがあります。
これは②ボタンとローラータイプです。
各チケットの購入方法
①言語を「English」選択。 ※日本語表記はありません
②「Touch here by tickets」もしくは「Buy tickets」(チケット購入)を選択
③購入したいチケットを選択
- 「Ticket t+」:ティケプリュス(1回券)
- 「Tickets for Paris region」:パリ郊外行き切符。 ※1
- 「Tickets for MLV Chessy Disney」:ディズニーランドパリ行き
- 「Airport tickets」:空港行き
- 「Paris Visite」:パリ・ヴィジット(希望ゾーン・日数を選択する)
- 「Mobilis」:モビリス(希望ゾーンを選択する)
- 「more tickets」:その他
④大人、子供を選択
- Full Fare:大人料金
- Reduced fare,-10 years old,..:10歳未満の子供料金(4歳未満は無料)
⑤購入枚数を選択
- Single-journey ticket:1枚ずつ購入(1枚~9枚まで選択可能)
- Book(s) of ten ticket t +:10枚つづり(10枚もしくは20枚の選択)
⑥「Validate(確定)」をタッチして現金もしくはクレジットカードで支払い。
※1:ヴェルサイユ宮殿など、パリ郊外に行く場合
- 「Tickets for paris region(パリ郊外のチケット)」をタッチします。
- 次の画面でアルファベットの入力画面になるので、ヴェルサイユ宮殿最寄り駅の「Versailles Rive Gauche」の最初の頭文字のアルファベットを入力
- 画面下方に候補駅が表示されるので「Versailles Rive Gauche」をタッチ。
地下鉄の乗り方
日本と同じで改札を通ります。日本のようにチケットを差し込み口へ通すとレバーのロックが解除されレバーが回り(もしくは扉が開閉)、チケットが出てきます。
改札を通ったら乗りたい路線番号の書かれた案内に従って進みます。日本と同じように終着駅で行先が書かれているので、行きたい方向の終着駅を確認しておいて下さい。
下記の場合はM①なのでメトロ①号線です。
電車が到着後、扉は自動で開くので開くのを待ちましょう。
電車の中でも掲示板に行先、次駅、次々駅が表示されます。
次の駅到着が近くなると、駅名が表示されるので音声で聞き取れなくても掲示板で確認できます。
下りる時、下り方が2パターンあり
- 扉にフック、ボタンなし・・・自動で開く
- 扉にフック、ボタンあり・・・手動で開ける(レバーを上げて開ける、ボタンを押して開ける)
ホームにある駅名が書かれた看板は大きので分かりやすい。
「Sortie(出口)」と書かれた改札に来たら、チケットを差し込む場所も回収もないので、ゲートを抜けるだけです。抜き打ちで係員がチェックする場合があるので、出口をでるまでチケットはなくさないように!
地下鉄での注意事項【2点】
閉鎖中の駅を確認
改装工事で閉まっているメトロがよくあります。何も知らないで乗っていると素通りされてしまうことも・・・
「La station est ferme’e(駅閉鎖中)」と書かれたポスターや路線図はチェックしておきましょう。
下記は閉鎖中ではないですが「RERとの接続は2019年8月25日まで保証されません」とお知らせが車内ドアの路線図に貼られていたものです。
スリには注意に注意を重ねても狙われる!
パリの地下鉄はスリの被害にあうことが多いで有名です。日本人観光客はターゲットにされやすく、地下鉄車内が1番狙われやすい場所ですが、チケット購入時のクレジットを使用する際は、周りや背後に気を付けて使用しましょう。特に暗証番号入力時。
よく言われるのが、「地下鉄の乗車直前に、乗る車両をずらす」「カバンを前に持ってくる」「ファスナータイプのカバンにする」です。
スリグループはひとりではなく数人です。ホームで電車を待っているとき、少し離れたところからターゲットに目をつけています。
実際に狙われる
今回、セーヌ川ディナークルーズを終え23過ぎ。メトロでの最寄り駅M⑨の「Alma Marceau(アルマ マルソー)」から「Nation(ナシオン)」行きのメトロに乗るとこでした。
ホームに着いた時に電車が行ってしまい5分ほど次の電車を待ち、電車が来る頃に扉前に並ぶと、さっきまで居なかったはずの女性3人が気づけば前に。ヨーロッパ系の白人ではなく少し浅黒い、小柄で細めな3人。
3人の目線は、筆者が体の前に持ってきていたファスナータイプのカバンに集中。
怪しすぎる!!
並ぶ場所を変えてみる⇒3人共ついてくる。しかも前にいながらの、斜め後ろのカバンを凝視しながらの移動。不自然すぎます(笑)
⇒再度、並ぶ場所を変えてみる⇒また同じ状況で着いてくる
これを3回繰り返しです。
電車の扉が閉まる直前で、一番後方の満員車両に飛び乗ると2人ついてきた!!1人外国人の男性を挟んで隣に飛び乗ってきたのです。
しかし飛び乗ったのは満員車両。2人の身体が車両からはみ出していた為、車掌の目につき下ろされることに。2人は下りる時に大声を発し、間に合わなかった1人と合流。お陰で筆者は、被害にあう前に逃れれたのです。
よく言われる注意事項は守っていました。周りに目をやり細心の注意もしていましたが狙われるときは狙われます。一度ターゲットにされたら車両を変えてもついてきます!でも諦めず、ギリギリまで乗る車両を何度も変えてみましょう。
そしたら回避できるかもしれません。