長崎くんち2023!みどころ総まとめ!踊町・小屋入りとは?チケットは?

10月のお祭り
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長崎くんちに行ってみたい!どんなお祭り?

2.芸者

長崎と言えば異国情緒たっぷりの町といわれていますが、「長崎くんち」にはオランダ・中国といった南蛮文化を色濃く感じられるところが随所にあります。

もちろん日本の伝統的なお祭りなどもあり、和・洋・中合わせた様々な催し物を一度に見られます。

秋田の「竿灯まつり」や青森の「ねぶた祭り」とは少し違ったお祭りだと言えるでしょう。

ちなみに「長崎くんち」では催し物を「演し物」(だしもの)といいます。

長崎くんちは諏訪神社の祭礼であり、その始まりは二人の遊女「高尾」と「音羽」が諏訪神社で「小舞」という謡曲を神前で奉納したことが起源といわれ、キリシタンを鎮圧するために始められたともいわれています。

長崎くんちは諏訪神社に敬意を表して「お」をつけて「おくんち」ともよばれます。

「くんち」とは、9日(くにち)のことを方言でくんちといい、重陽の節句9月9日に行なったことから、このような名称になったという説が有力なようです。

重陽というのは、奇数の中で一番大きな数字「9」が二つ重なったという意味があるそうです。

それでは、その「長崎おくんち」の2017年の様子を動画でご紹介しますね。

長崎くんち:勇壮な船回し、華麗な踊り 9日まで

五つの踊町(おどりちょう)が勇壮な船回しや華麗な踊りなどの演(だ)し物を披露する様子がおわかりいただけたと思います。

ですが、まだまだ魅力をお届けするまでには至らず、やはりこの目で本物の迫力ある祭りを、長崎に出向いて体感したいものです。

長崎くんちの概要!

日時:2023年10月7日(土)・10月8日(日)・10月9日(月・祝)

※10月7~9日と日付は毎年決まっています。

場所:諏訪神社(上西山町)、中央公園(賑町)、お旅所(元船町)、八坂神社(鍛冶屋町)

時間は踊場、踊町によって違ってきますが朝は7時から夕方は16時からスタートします。

詳しい踊町順番と予定時刻表はこちらのページをご覧ください。

天候によっても変更があります。

長崎くんち<長崎伝統芸能振興会> 公式HP:

長崎くんち <長崎伝統芸能振興会>
「長崎くんち」は寛永11年(1634年)を始まりとする長崎の氏神「諏訪神社」の秋季大祭で、毎年10月7日から3日間、町を挙げて催されます。

長崎くんちの見どころ

見どころは、最終日9日の仮宮から三基のお神輿が、石段を一気に駆け上がり諏訪神社本宮に戻るという「お上り」(おのぼり)、すぐ目の前で演し物を見ることが出来る「庭先廻り」、まるで本当に生きているかのような動きをする「龍踊」などです。

そして鳥肌が立つくらい感動した人がいるという「コッコデショ」があります。

4人の子どもが上に乗っている1トンもの重さの「太鼓山」(太鼓を乗せた神輿)を、勢いよく回し、宙に放り投げ受け止めるという豪快で迫力ある演技のことで、『ここでしよう』という意味があるそうです。

観客が興奮しすぎて、救急車が出動することもあるそうです。

3.神輿 (2)

長崎くんちの歴史

ここで少し「長崎くんち」の歴史について触れてみたいと思います。

・寛永11年(1634年) 長崎奉行榊原飛騨守の援助により、諏訪神社初代宮司青木賢清が旧暦9月7日9日を祭日に決め神事を行ったことが始まりといわれる

・寛永19年(1642年) 遊女屋を一か所に集めて丸山町と寄合町の2町を作り、この遊女町は毎年踊りを奉納し、63町を3組にわけ21の踊町を構成し、9月7日と9日にわけて奉納させた。(出島町は踊町には入らない)

・承応3年(1654年) 出島在留オランダ人のために大波止御旅所に初めて桟敷が設けられる

・元禄5年(1692年) 中国人の観覧が大波止御旅所で許可される

・安永7年(1778年) 鯨引きが登場

・寛政11年(1799年) コッコデショが登場

・弘化3年(1846年) オランダ軍楽隊「江戸町の兵隊さん」が登場

・慶応元年(1865年) 舞妓を裸体にするのを禁止  (;・∀・)??

・昭和4年(1929年) 観光客誘致目的で商工会議所・宮日振興会と諏訪の市協力会の設立

・昭和28年(1953年) 出島町初参加

・昭和54年(1979年) 長崎県初の重要無形民俗文化財に指定される

以上主なものを抜粋してみました。

380年以上の歴史を誇る「長崎くんち」は、途中戦争などさまざまな国の事情により、行事が中止されたり内容を変えたりしながら、現在のような形になったようです。

4.平和公園

長崎くんちに行く前に!言い回しや用語を知っておこう!

お祭りにはよくあることですが、独特の言い回しや用語があり、初めて見に行く人には何のことなのか、さっぱりわからないこともあります。

そこで「長崎くんち」に出かける前に、覚えておいた方がいい用語などをお教えしますね。

1.「踊町」(おどっちょう、おどりちょう)とは?

元は諏訪神社の氏子町のことをいいました。

現在は長崎市に59か所ある町を7つの組にわけ、年ごとに踊りなどの演し物を奉納する当番の町のことを指しています。

2.「小屋入り」(こやいり)とは?

以前は小屋を建てて身を清め、稽古に専念していたことから「小屋入り」といわれました。

現在はいわゆる稽古始めのことで、諏訪神社と八坂神社の両神社神前で、踊町の世話役や踊り手たちが清祓を受けて、大役の無事達成を祈願して毎年6月1日から稽古に入ることを指します。

今年も6月1日に紋付やスーツなどで正装した踊町の人たちが、午前7時半ころから続々と諏訪神社を訪れ清祓を受けました。

いよいよ「長崎くんち」の始まりということで、関係者たちは「シャギリ」という笛と太鼓の音色を聞くと、血が騒ぐようです^^

3.「庭見せ」(にわみせ)とは?

10月3日から、傘鉾(かさほこ)や曳物(ひきもの)、本番に使う演し物の衣装や小道具などを店舗に飾り、お披露目するというものです。

昔は踊町の各家の表障子を外して中庭まで見えるように、道具や送られた花や品物を公開していました。

現在はそういったお披露目をするような旧家が減ってしまったので、表通りに面した店舗などに飾り付けて、お披露目するのが一般的になってきました。

4.「庭先回り」(にわさきまわり)とは?

諏訪神社など「本場所」といわれるところで奉納が済んだ後に、「福をお裾分けする」ということで市内の官公庁や事業所、また各家などの玄関先で踊りやお囃子を演じることをいいます。

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