名古屋の2月といえば「きねこさ祭り」!
きねこさ祭りは別名を「御田祭り」と言い、もともとは御田神社の祭礼だったものが七所社(しちしょしゃ)に受け継がれたものなんです。
きねこさ祭りの開催日は「旧暦の1月17日」と決まっています。
開催日:2024年2月26日(月)
会場名:七所社(中村区)及び庄内川
きねこさ祭の進行
祭礼の中心は後厄(42歳)の男性10名と厄年の子供2名の12名である。
神社内の社務所で3日間の潔斎(早朝の冷水での禊など)を経て当日を迎える。
また、参道の入口には、氏子の手による大注連縄が飾られる。
当日は、庄内川での川祭り神事、古式行列、境内での厄除け神事などを行っている。
スケジュール
川祭り(庄内川にて)12時30分~ 七所社西300m 万場大橋北側
祭り当日の役者(祭りの中心者)が笹竹を持って、庄内川に向かい、川の中程で竹を立て、一人が登り、竹の倒れた方向でその年の吉凶を占う勇壮な神事である。
古式行列 14時~ 参道にて
神官、役者、氏子など祭礼参加者が古くから伝わる衣装を身にまとい、お囃子とともに参道を練り歩くものである。
本祭り 5時~ 境内にて
社殿にて、祝詞奏上に続き、厄年の子供(女子)による舞の奉納などが行われる。
厄除け 15時30分~ 境内にて
境内(本殿前)にて役者による所作に続いて行われ、役者のもつ祭具に触れることに より、厄除けができると伝えられている。
きねこさ祭りは最初にお話した通り「尾張三大奇祭」と呼ばれる名古屋市無形民俗文化財に指定されているお祭りで、その歴史は1,000年以上も続いているんです。
きねこさ祭りで使われている衣装や祭具の形は鎌倉時代以前の特色があり、ここから鎌倉時代にはほぼ現在と同じ形で行われていたことも推測できる、歴史の長いお祭りなんですね。
きねこさ祭りは厄除けや子孫繁栄、天下泰平、五穀豊穣などを祈る祭礼ですが、特に「厄除け」に大きな意味を持っています。
長い歴史を持つということで長く地元の方にも愛されているお祭りであり、地元の方はもちろん、遠方からも珍しいお祭りを見に行こうとたくさんの方が訪れます。
きねこさ祭りのスケジュールを事前に把握し、余裕を持って行動することがおすすめですよ!
七所社 公式HP:
きねこさまつり201902
きねこさ祭りの「きねこさ」ってどんな意味?
「きねこさ祭り」ってすごく言いやすいですけど、ふと冷静になってみると「きねこさってどういう意味?」となりますよね。
実はこれ、祭具のきね(たて杵)、そしてこさ(杵からこすり落としたお餅のこと)だと言われています。
「きね」はなんとなく想像もつきますが、「こさ」は言われないとなかなか分かりませんし、お祭りの名称の意味を辿っていくのも楽しいですね!