事前にチェックすればもっと楽しい!あえのこと(アエノコト)のみどころ3選
ユネスコの無形文化遺産に選ばれ、見学の人気も高くなっている「あえのこと」。
年に12月と2月しか見られないからこそ、ポイントを押さえて見学しましょう。
見えない神様へのおもてなし
北陸の稲作文化を象徴する1年の感謝を伝える儀式です。
目の前に神様がいるかのように丁寧にもてなします。
盲目とされている田んぼの神様のため、お膳に盛られる料理を1つ1つ説明します。
昔の農業は天候や稲の病気など、神様頼りなことが多かったため、農業が落ち着く冬の時期に神様へ、今年の感謝と来年へのお祈りをする伝統を感じることができます。
料理の献立にも意味がある
神様にお供えするお膳のメニューは、地物の野菜や魚を使用した料理になっています。
さらに、焼き豆腐、焼き魚など干ばつや火事などを連想させる食材や調理法を避けています。
神様をもてなした後に、お膳は子供たちにお腹一杯栄養のあるものを食べさせる、大人には甘酒からどぶろくを作り楽しむという意味合いもあったようです。
「あえのこと」のメニューが実食できる
「あえのこと」を見学した後は、日本海で獲れた新鮮なお刺身や、炉端焼き、懐かしい味のおにしめなど、あえのこと+奥能登の名物のコースを食べることができます。
あえのことが11:00~と時間的に丁度いい時間なので、そのまま合鹿庵で昼食を取るのがオススメです。
茅葺き屋根が特徴の古民家・合鹿庵。
7月・8月を除き、 毎月第2・第3土曜日と日曜日に5名様以上のご予約で、 ユネスコ無形文化遺産に指定されている「アエノコト神事」を 体感することができます。ろばた焼も好評です。
合鹿庵(能登町)※見学および食事
見学時間:11:00~
定員 見学:50名 食事:35名
予約:要
食事料金:3,500円
お問い合わせ、予約先:柳田植物公園(0768-76-1680)

あえのこと、冬と春だと何が違うの?
田んぼの神様に感謝する行事である「あえのこと」ですが、12月と2月の2回行われます。
内容については冬と春でそれほど違いはありません。
12月がお迎え、2月がお送りするという違いです。
Aenokoto( あえのこと ) all
まとめ
石川県奥能登地方で行われる「あえのこと」
田んぼの神様に1年の豊作を感謝、祈願する収穫祭
12月5日に神様を迎えに行き、お風呂や食事でもてなす
2月9日に田んぼへお送りする
実際に「あえのこと」の見学・食事ができるのは「柳田植物公園 合鹿庵」
見学→無料、食事→3,500円(どちらも要予約)
ユネスコの無形文化遺産に登録され人気が高まっているので、早めの予約がオススメ
農家に伝わる神様への感謝の儀式。以前はそれぞれの家でひっそりと行われていましたが、伝統文化を後世に残そうということで、一般にも公開されています。
冬の石川県に行く時は、ぜひ一度体験してみたい「あえのこと」です。
コメント