7月といえばランキング!7月の行事といえば?
7月にはたくさんの行事やイベントがありますが、その中でも特に「7月」から連想される行事を、ランキング形式でご紹介します。
第3位 夏休み
由来
昔の夏休みは住み込みの丁稚奉公が、実家へ帰ることができる唯一の休日とされていました。
学校の夏休みの目的は「冷房設備がない校舎での、猛暑を避けるため」という意味があったようです。
企業などでは従業員たちがお盆の行事に参加したり、子供の夏休みに合わせて親も休みを取りたいということから、この時期に夏季休業が一般化したようです。
今の夏休み
一般的に学校の夏休み期間は、7月下旬から8月下旬までですが、全国共通ではなく、その土地により期間が違います。
企業では、月遅れ盆に合わせて8月15日前後に夏期休暇を設けるところが多いようです。
鉄道会社や旅行代理店、飲食店などのサービス業は、夏休み期間は書き入れ時なので、夏期休暇は別の日に交代で取ることが多いようです。
第2位 海の日
由来
海の日は、国民の祝日として、7月の第3月曜日(2023年7月17日)に定められています。
最初は7月20日でしたが、ハッピーマンデー制度(月曜日を祝日とすると、土、日曜と合わせて3連休になる)によって、今の7月の第3月曜日になりました。
これは学生も社会人も、3連休になる嬉しい制度ですよね?
祝日になる前は、海の日は「海の記念日」という記念日でした。
海の日は「海の恩恵に感謝し、海洋日本国の繁栄を願う日」とされています。
世界でも「海の日」を国民の祝日にしているのは日本だけのようです。
今の海の日
7月の第3月曜日の海の日には、海上自衛隊では「満艦飾(まんかんしょく)」というイベントが開催されます。
「満艦飾」は船を信号旗で飾って、祝日を祝うイベントです。
横浜の日本メモリアルパークでも、日本初の帆船「日本丸」で、「満艦飾」が見られます。
1位 花火大会
由来
花火のルーツは通信手段として使われた火薬で、最初は武器として使われていました。
その後花火の原型である爆竹のようなものが12世紀中に作られたそうです。
観賞用の花火は、14世紀後半のイタリアでキリスト教の祝祭などに使用されはじめ、それがヨーロッパ中に広まりました。
その後、火薬や花火が世界各地へと広がり、日本にも1543年にポルトガル人が種子島に鉄砲を伝えました。
それから日本では江戸だけでなく、九州、愛知県など外国との交流があった場所で花火が製造されるようになっていきます。
将軍徳川吉宗が大飢餓とコレラの流行を憂い、人々の「無病息災」を願い、川開きの5月28日(陰暦)に隅田川で水神祭を行い、花火を打ち上げました。
これが今の隅田川花火大会の始まりで、川開きの日の花火が定番となり、全国で夏の花火大会が定着していきました。
今の花火大会
夏の花火は、お盆の迎え火や送り火、灯篭流しと同じ意味があり、死者を供養するための「鎮魂」の意味があるようですね?
現在も7月には全国のあちらこちらで花火大会が開催されますが、各々の場所で花火大会が行なわれるのは、何かしら意味があるかもしれませんね?
その歴史をひも解きながら花火を鑑賞するのも楽しいかもしれません。
7月といえばランキング!7月のお祭り・イベントといえば?
7月は各地で夏祭りが盛んに行われます。その中で、特に人気の3つのお祭りをご紹介します。
第3位 博多祇園山笠(毎年7月1日から7月15日)★福岡県
由来
「博多祇園山笠」は、福岡市博多区で毎年7月1日から7月15日にかけて行われる700年以上もの歴史と伝統のあるお祭りです。
正式には「櫛田神社祇園例大祭」と言われ、博多どんたくとともに、博多を代表するお祭りで、巨大な山車の1種「山笠」は国の重要無形民俗文化財です。
「博多祇園山笠」の起源は諸説あります。
鎌倉時代に博多で疫病が流行した時に、承天寺の住職聖一国師が町民の担いだ「施餓鬼棚(せがきだな)」に乗り、祈祷水で町を清めてまわり疫病退散したことを発祥とする説が有力です。
歴史
当時の山笠は、高さ約15メートルのものを担いて、街中を練り歩いていましたが、明治時代にに電線が張りられ、それまでの山笠を「飾り山笠」として残し、高さを抑えた山笠「舁(か)き山笠」を作って担ぐようになりました。
「舁(か)き山笠」には7つの流(流派のようなもの?)が存在し、上に飾られる人形は戦国武将や三国志などの人形があります。
イベント内容
毎年7月1日になると、10m以上の大きな飾り山笠が市内14ヶ所で常設展示されます。
山笠期間中は多くの観光客が集まり、例年7月15日早朝の「追い山」には、県内外から約100万人もの見物客が訪れています。
「追い山」は、櫛田神社の清道を回る「櫛田入り」のタイムと廻り止めまでの「全コース」の走破タイムで競い合います。
山笠は、熟練の職人さんが作り、豪華な飾りが施されます。
「舁(か)き山」と「飾り山」の2種類の山笠があり、特に観光客から人気のある「飾り山」は、10mほどもある大きな山笠で主に奉納するために飾られる山笠です。
「舁き山」は、高さ約3m、重さ1トンほどの山笠を、男たちが肩で担ぎ、博多の街を5km疾走します。
博多祇園山笠 公式サイト:
第2位 天神祭(毎年7月24日と25日の2日間)★大阪府
由来
「天神祭」は祭神である菅原道真の命日にちなみ、全国の天満宮で開催されるお祭りです。
大阪市北区天神橋の天満宮の例祭「「天神祭」は、「日本三大祭」の一つで、天神祭の始まりは、951年の「鉾流神事(ほこながししんじ)」が始まりとされています。
「鉾流神事」とは、社頭の浜から大川に神鉾を流し、漂着した場所にその年の御旅所(おたびしょ)を設ける神事です。
御旅所とは御神霊が休憩される場所で、この航行が「船渡御(ふなとぎょ)」で、天神祭の始まりとされています。
歴史
「船渡御」が始まると、船の数が増えていき、豊臣秀吉が大坂城を築いた頃には現在の「船渡御」の原型ができあがりました。
大阪が「天下の台所」と呼ばれた元禄時代以降、天神祭は、浪速の繁栄のシンボルとして栄えていきます。
「天神祭」には約一千年という長い歴史があります。
イベント内容
「大阪天神祭」は毎年7月24日に「宵宮(よみや)」、翌25日に「本宮」が行われます。
7月24日の「宵宮」では、人々の無病息災とこれから行われる「鉾流神事」の無事が祈られ、神事が行われます。
「本宮」では「船渡御」や「船上船」、「奉納花火」などが行われます。
4番出入口を出てすぐ天神橋筋商店街を右(南方面)へ進み、二ツ辻目を左へ曲がり50m程度進む。
JR東西線「大阪天満宮駅」下車の場合
7番出入口(東西線アクセスビル)を出てすぐ天神橋筋商店街を左(南方面)へ、二ツ辻目を左へ50m程度進む。
大阪天神祭公式サイト:
第1位 祇園祭(毎年7月1日から31日までの1か月間)★京都府
由来
京都では平安時代に大勢の死者が出るほど疫病が流行し、それは御霊(みたま)の怒りに触れたのが原因という考え方がありました。
御霊の怒りを鎮めるために、66本の鉾を神泉苑に立てて祇園の神を迎えて祭り、男児が現在の八坂神社の神輿(みこし)を神泉苑に奉納し、そこで疫病退散のための御霊会(ごりょうえ)を行いました。
この行事は後に「祇園御霊会」と呼ばれ、現在の「祇園祭」へと受け継がれます。
全国の山車巡業や祭囃子なども「祇園祭」が発祥と言われています。
歴史
「祇園祭」の始まりは、869年に行われた御霊会です。「御霊会」に、次第にお祭りとしての要素が加えられてきました。
それから現在まで1,100余年の歴史があるお祭りで、京都三大祭の1つに数えられています。
イベント内容
「祇園祭」は、7月の1か月間行われ、その間に多くの準備や行事が行われます。
お祭りでは「山鉾巡行」などが行われますが、「山鉾巡行」と前夜祭にあたる「宵山」祇園祭がこのお祭りで一番盛り上がります。
7月17日の前祭と24日の後祭が中心となり、連日様々な行事が行われます。
祇園祭り公式サイト: