小麦粉が賞味期限切れ!いつまでだったら安全?未開封でもすぐ捨てるべき?

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知っておきたい「賞味期限」と「消費期限」の違いとは?

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そもそも「賞味期限」、そして「消費期限」とはどうやって設定されているのかご存知でしょうか?

実はどちらも農林水産省のガイドラインを元に、メーカーが設定しています。

賞味期限」は「適切に保管している場合に美味しく食べられる期限」であり、
消費期限」は「適切に保管している場合に安心して食べられる期限」という設定になっています。

「消費期限」がついている加工食品は、お弁当やお惣菜、そして生物と「劣化しやすいもの」が大半なので、これは分かりやすいですね。

一方「賞味期限」は少しやんわりした雰囲気で、設定の通り「美味しく食べられる期限」ですから、賞味期限が切れたからと言って食べられないわけではありません。

しかしほとんどの食品の場合、賞味期限には「未開封時」と付け加えられています。

開封するとその期限内ではなく「出来るだけ早く」や「冷蔵庫に保管」などが加えられ、必ずしもその期限まで美味しく食べられるとも限らなくなっているのです。

小麦粉の場合は特にこの部分が重要です。

次で詳しく説明していきますので、ゆっくり読み進めてくださいね。

一般的に小麦粉の賞味期限・消費期限はどれぐらい?

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スーパーなどで入手できる一般的な小麦粉の場合、

・強力粉…製造後6ヶ月
・薄力粉、中力粉…製造後1年

基本的にはこのように賞味期限が設定されています。

どちらも「未開封時」のものなので、もちろん開封後はできるだけ早くという前提も変わりません。

そして小麦粉の場合、実際に小麦粉が傷んでいる危険ももちろんあるのですが、何よりも恐いのが実は虫の害……ダニなどが入り込むことなのです。

小麦粉、特にホットケーキミックスなど甘味成分などが含まれている小麦粉は、ダニの格好の餌場になります。

ダニは非常に小さいので、「開封後に口をしっかり閉じていたとしても入り込んでしまう可能性を防ぎきれない」と思っておいたほうが良いのです。

「だったら未開封で残っていたものは問題ないのでは?」と思われるかもしれませんが、ダニは場合によってはビニール袋くらいは食い破ってしまいます。

実際に「賞味期限が切れた未開封の小麦粉を開けたら虫がいた!」なんてことも起こっているので、未開封だからといって油断はできないんですね。

そしてダニに気づかず食べてしまった場合、アレルギー症状を発症する可能性があります。

アレルギーは人によって影響が変わりますが、かゆみやじんましんや腹痛といった一般的な症状、そして場合によっては「アナフィラキシーショック」を起こすこともあるのです。

小麦粉に混じっていたダニの影響でアナフィラキシーショックを起こしたという例は数え切れないほどあります。

アナフィラキシーショックはニュースに取り上げられることもあるので身近にアレルギーを持っていない方もご存知かもしれませんが、呼吸困難や意識の低下などの様々なショック症状、そして命にも関わる、危険な恐ろしい症状です。

「仮にダニがいる場合も、例えばホットケーキなら加熱してあるから大丈夫なんじゃ?」と言う方もいらっしゃいますが、例えダニは死滅させられたとしてもその死骸は残っています。

そこからも十分発症の危険はあり、開封済みの小麦粉は気をつけなければならないんですね。

ですから対策としては、「小麦粉にダニを寄せ付けない」ことが一番です。

とはいえ……

・暗い場所、狭い場所を好む
・25~30℃の温度環境、60~80%の湿度環境を好む
・もちろん餌が多いほうが好き

常温保存の小麦粉は、この条件全てをクリアしているといっても過言ではありません。

ですからパッケージを見ると「常温保存出来る」となっていますが、これはさっぱり忘れて冷蔵庫に保存するようにしましょう。

もちろん他の食材の湿気や匂いなどがうつらないよう、密封できるタッパーなどに移し替えておいてくださいね!

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