お餅にカビが!そもそもカビって何?なぜ生えるの?
カビとは?
そもそもカビとは、きのこや酵母などの仲間で菌類に属します。
植物とは違い光合成ができないので、増えるためにエネルギーになる糖分が必要です。
そのためカビは糖分を多く含む穀類に生えることが多いです。
お餅やパンなどにカビが生えるのは、糖分を多く含んでいるからです。
カビが生える条件
カビの胞子は空気中に漂っているため、条件さえそろえばカビはどこにでも生えます。
カビが成長できる温度は5~45℃と幅広く、特に20~30℃が一番活発に成長します。
また水分(湿度)も好むため、湿度80%を超えると急激に増えます。
また、カビは呼吸をしているため、酸素が無い場所では生えません。
だから温かく湿気の多い梅雨の時期やお風呂場にカビが生えるんです。
緑色のカビ、白色のカビ、種類は違うの?
カビって、黒や白や緑と色がたくさんありますよね。
特に食品には緑や白のカビが生えることが多いですが、違いはあるんでしょうか?
カビの種
地球上のカビの種類はなんと!3万を超えるともいわれていて、空気中には常に数千種類のカビが浮遊しています。
日本酒や味噌などを作る時に使われる麹菌もカビの種類です。
その中でもお餅によく生えるカビを紹介します。
黒カビ
もともとは土の中にいるカビですが、風乗って浮遊し、空気中に一番多くいるカビです。
暖かく湿気の多いところが好きなので、台所やお風呂場、日当たりの悪い壁や畳など家中のどこにでも繁殖します。
一度繁殖すると根が深い溜め、完全に除去するのは難しいです。
黒カビ自体には毒性はないですが、体内に取り込むと、喘息やアレルギー発症の原因になるといわれています。
赤カビ
土の中に住んでいて、空気中に浮遊しています。特にご飯やパンなどによく生え、強い毒性があります。
食べると嘔吐や下痢します。
青カビ
お餅やミカンなど、食品によく生えるカビです。
昔はお餅に生える青いカビは大丈夫といわれていましたが、青色のカビにも種類があり、抗生物質のペニシリンなどは青カビから発見されています。
しかし、青カビの中にも毒性を持つものがあり、食べると腎臓を悪くする原因になります。
麹カビ
白色のカビで、パンやトウモロコシなどに生えます。
麹カビは、醤油や味噌、日本酒、鰹節など食品を加工する時にも多く使われます。
ただし、家庭内で生える白カビの中には、強い毒性を持つ種類もあり、肝臓ガンを引き起こすこともあります。