針に刺されるようなチクチクした痛み!これは病気?
胸に感じる痛みと言っても、いろいろな種類があります。
チクチクする痛み、しくしくする痛み、差し込むような痛み、重く押さえつけられるような痛みなどです。
胸が痛くなる原因はいろいろなことが考えられます。
例えば、神経痛、筋肉痛、狭心症、心筋梗塞、食道炎や胃潰瘍でも胸が痛くなることがあります。
それぞれ原因によって、痛みの感じ方や程度が異なります。
その中でもチクチクした痛みは、神経痛の場合が多いようです。
肋間神経痛の可能性があります。
肋骨の間にあって胸から腰の上部まで伸びている神経に「肋間神経」がありますが、この神経が痛む症状が「肋間神経痛」です。
痛みは急に襲ってきます。
針で刺されたようにチクチクした痛みが特徴的です。
じっとしている時でも痛みを感じますが、仕事中など、気が紛れて痛みを感じないこともあります。
肋間神経痛は、左右どちらかに偏って起こります。
神経痛や筋肉痛の場合は、姿勢によって痛みの程度が変わりますので、身体の姿勢を変えると痛みがひどくなることもあります。
左胸のズキズキとした痛み、もしくはチクチクする痛みは「心臓神経症」の可能性もあります。
心臓神経症は、痛みの他に動機や息切れなどの症状も起こることがあります。
しかし、心臓に特に異常が見つからないのが「心臓神経症」で、ストレスや過労を原因とする、精神的な影響で症状が引き起こされます。
心臓神経症の症状は他にも、手足のしびれ、耳鳴り、頭痛、不安感などを訴える人もいます。心臓病によく似た症状が出るのが特徴です。
胸の痛み、どこの病院に相談すべき? 内科?心臓科?
胸に痛みを感じたら、まず循環器科か、心臓の専門病院を受診しましょう。
まず、狭心症や不整脈など、心臓の異常がないか検査を行います。
もし、近くに専門病院がない場合は、内科でもかまいません。
内科で検査を受けて、精密検査が必要だと言われたら、専門の病院を紹介してもらいます。
心臓の異常ではなく、肋間神経痛の場合は、神経科で診療を受けることになります。
心臓神経症の可能性がある場合は、心療内科や精神神経科を受診してみましょう。