急に耳がドクドクなる!考えられる原因・病名その1:耳管狭窄症(じかんきょうさくしょう)
よくある症状として、「耳管狭窄症」というものがあります。
これは風邪やアレルギーなどが原因で鼻や喉の奥に炎症ができ、「耳管」という器官が閉じたままになる状態です。
耳管はそもそも普段は閉じていて、あくびなど気圧の変化に合わせて一時的に開いて調整する役目を持っています。
これが閉じたままになってしまうので音が耳の中で反響し、自分の脈動に合わせてドクドク鳴るように聞こえてくるのです。
最初にお話した通り風邪やアレルギーによる炎症でも起こる症状であり、軽度のものであれば特に心配する必要はありません。
しかし元々耳管が細い方もいますので、何度も続く場合は一度耳鼻科で検査をしてもらうのも良いかもしれませんね。
万が一重症化すると滲出性中耳炎や難聴の危険もありますので、どちらにせよ続いて気になる場合は一度受診することをオススメします!
急に耳がドクドクなる!考えられる原因・病名その2:耳管開放症(じかんかいほうしょう)
先程は耳管が閉じてしまう症状のお話でしたが、逆に耳管が常に開いた状態になることを「耳管開放症」と言います。
こちらは調節機能の働きが悪くなることにより発症しますが、その原因は風邪や副鼻腔炎がほとんどです。
比較的女性に多く、また急激な体重減少などのあとに起こりやすい症状です。
ピルの服用や妊娠、中耳炎なども原因になる場合があります。
耳管狭窄症との違いは
・自分の声が響いて聞こえる
・自分の呼吸音などが気になる
などがあります。
耳管開放症の治療は生活指導や原因の除去が多いですが、わざと耳管に薬液を噴射して炎症させ、狭窄させるという方法など様々なパターンがあります。
耳鼻科を受診し、お医者さんときちんと相談した上で治療を行っていきましょう!
耳管狭窄症、耳管開放症/ミルメディカル 家庭の医学 動画版