3月17日はセント・パトリックス・デー!どんな行事?
セントパトリックデーとは最初にお話した通りアイルランド発祥のお祭りで、アイルランドにキリスト教を広めた「セント・パトリック」の功績をたたえる日なんです。
なぜ3月17日なのかというとこの日はセント・パトリックの命日であり、アイルランドでは祝日に制定されているほど敬われている人物でもあります。
具体的なセントパトリックデーの雰囲気については動画でご確認いただくのが最も分かりやすいので、まずは動画もご覧いただければ幸いです。
セント・パトリックスデイ・パレード表参道2016 Tokyo St. Patrick’s Day Parade
セント・パトリックは432年にキリスト教を広めるためにアイルランドに送られた人物であり、他界するまでに布教だけではなく修道院や学校、協会を各地に建てた聖人です。
特に有名な話としてアイルランドから蛇を駆逐したというものがあり、そのおかげで今でもアイルランドには野生の蛇は存在しないと言われています。
セント・パトリックは賛美歌の作者でもあり、三つ葉のクローバーに似たシャムロックを手に三位一体を説いたことから、シャムロックがセント・パトリックのシンボルともなっています。
神のお告げを受けて奴隷の立場から脱走してヨーロッパ大陸の修道院で修行を積み、再びアイルランドに戻ってキリスト教の布教を行いました。
このようにセント・パトリックはアイルランドの方にとってはもちろん、キリスト教徒にとっても大切な人物なんですね。
世界中が緑色になる日!各国の盛り上がりは?
先程の動画でも「緑色」がとても目立っていたと思いますが、セントパトリックデーでは緑色がとても大切な色となっています。
緑色はアイルランドのシンボルカラーであり、「エメラルド色の島」とも呼ばれるアイルランドに敬意を表すという意味で緑色が多く使われています。
セントパトリックデーといえば緑色をまとう日であり、衣服はもちろん、街のあちこちが緑色で染まる日なんですね。
ちなみにやっぱり発祥の地であるアイルランドのセントパトリックデーは最も盛り上がり、数日間にわたって「セント・パトリック・フェスティバル」が開催、最終日の17日はパレードで更に盛り上がります。
またアメリカではシカゴ川やホワイトハウスの噴水が毎年緑色に染め上げられ、セントパトリックデーを祝っています。
オーストラリアでもシドニーのオペラハウスが緑色に染められるなど、セントパトリックデーは大きな盛り上がりがあるんですね。
カナダやイギリスでもパレードが開催され、イギリスのバーミンガムでのイベントは国内最大級、世界的にみても3番目に大きなイベントという規模となっています。
ちなみに日本でも表参道でパレードが毎年開催され、こちらもアジアでは最大規模と言われているんですよ。