ギリシャの首都アテネ。
政治、経済、文化の中心でギリシャ全人口のおよそ3分の1が暮らす大都市です。
グルメもショッピングも楽しめる近代的な街でもあり、有名なパルテノン神殿など世界的な歴史遺産も充実してしてる、現代と古代が融合した街。
ギリシャに旅立つ前にビザは必要?
日本とギリシャとの間には査証免除取極が結ばれているので、3ヶ月以内の観光など短期滞在の場合には査証(ビザ)は必要ありません。3ヶ月以上の場合は、旅立つ前に在日ギリシャ大使館で査証(ビザ)を取得することが必要です。
ビザの申請は本人のみ。旅行代理店による代理申請は認められません。
パスポートについては、 有効期間が出国予定日から3ヶ月以上残っている。かつ10年以内に発効されたパスポートであることが必要です。
参考:在ギリシャ日本大使館公式ホームページより
日本からのアクセスは?時差はどのくらい?
2019年7月現在、日本からギリシャへの直行便はありません。日本からの直行便があるヨーロッパの都市で乗り継ぐのが一般的。今回は羽田発のパリ(シャルルドゴール空港)乗り継ぎでアテネ入りです。
他に中東やロシア、アジアの都市で乗り継ぐ方法もあります。
日本とギリシャとの時差は-7時間。日本より7時間遅れです。
日本が正午12時だとギリシャは朝5時です。
3月後半から10月後半まではサマータイムになるため、日本との時差は6時間遅れになります。
ギリシャの治安はどうなの?
ギリシャはヨーロッパの中では比較的治安のよい国。近年は近隣諸国からの不法入国の急増に伴い以前より治安は悪化しています。アテネでは、旅行者がスリ、ひったくりなどのトラブルに巻き込まれることが少なくありません。
暗くなってからの一人歩きは十分注意もしくは避けましょう。
【スリ・置き引き】
空港、メトロやバスの車内など、人ごみの中など人が多く集まる場所では、スリが多いです。バッグの中の財布を抜き取る、ジャケットの内ポケットの財部を抜き取る。
食事中、テーブルの上にケータイを出しておくのはやめましょう。財布以外にケータイも狙われやすいです。
【レストラン】
頼んでいない料理をわざと運んできたり、食べていない料理まで請求されることもあります。
魚料理は時価としているところが多い。メニューに価格表示がない店では、注文するときに必ず確認をしましょう。また、それが1匹当たりなのか、グラム単位のものか必ず確認しましょう。
ギリシアでは呼び込み行為は違法となっています。しつこい呼び込みをしているレストランには近寄らないのが無難です。
ギリシャの通貨や両替、お金ガイド
1€=約125円(2019年7月現在)
ギリシャの通貨は€(ユーロ)。欧州統一通貨のユーロで補助単位は¢(セント)。1€=100¢。
紙幣は7種類、硬貨は8種類あります。
両替は日本での方が有利。ギリシャ国内では、銀行、両替商、一部の郵便局、一部の旅行会社やホテルなどで両替できますが、郵便局や銀行では両替手数料がかかることが多い。
24時間利用できるATM(自動現金預入払出機)で、クレジットカードや国際キャッシュカードで現金(ユーロ)を引き出すこともできます。暗証番号が必要なので事前に確認しておきましょう。
ホテルやレストランではクレジットカードが使えますが、タベルナやお土産店などカジュアルなお店では使えないことも多いので、現金も持ち合わせておくのがベストです。
チップは必要なの?
ホテルでは通常、請求書に加算されているのでチップは不要。ただし満足なサービスを受けたときはポーターやベットメイキング、ルームサービスを運んでもらったとき感謝の気持ちとして、1€程度は渡すようにしたい。
レストランやバーではサービス料が込みの場合でも、料金の5~10%程度のチップを。
クレジット払いの場合は、勘定書を持ってきてもらったときにチップ額を記入してサインしてもいいですし、クレジット支払後、別で紙幣や硬貨で支払っても構いません。
ギリシャの首都アテネの基本情報
ギリシャは4〜10月がベストシーズン。
日差しが強く7月で30度後半と気温が高くなりますが湿度は低いので日本のようなベタベタした暑さはありません。
帽子、サングラス、日焼け止めは必須です!
日本人の観光客は日傘を差していました。
日傘をしているのは日本人だけなので、直ぐに日本人だとわかります(笑)
日が長く、夕日が沈み始めるのは20:30以降から。ライトアップに関しては21時ころ。
レストランのオープンは日本と変わらないですが、18時から食事をする人は少なく、オープン席の場合は暑すぎて食事どころではなくなります。地元料理のギリシャ料理は食べやすく香辛料の匂いがキツイ!ということもありません。
オリーブオイルが有名なだけあり、料理によく使われています。
路面や遺跡でオリーブの木を沢山みかける程です。
遺跡以外の見どころスポット紹介 アテネの政治経済の中心地「シンタグマ広場」
さまざまな公共交通機関の要衝で活動の拠点となる中心的広場。
この広場で1844年に憲法が発布されたので憲法を表す「シンタグマ」と名付けられました。東に国会議事堂、西に街で随一の繁華街「エルムー通り」があります。シンタグマ広場向かいにはオシャレなホテルもあり、景観も良いです。
ネオクラシック様式の建物「国会議事堂」
シンタグマ広場東に位置する国会議事堂。
国会議事堂はドリス式の柱が並んでいます。
国会議事堂の正面には、おすすめスポットの1つ「無名の戦士の墓」があり、エヴゾネスと呼ばれ衛兵が1時間ごとに交代しながら墓を守っています。交代式の衛兵の動きが変わっており見るのは面白いですよ。
なかでも日曜の11時の交代式は大規模。
独特な制服は19世紀に採用された伝統的なもので、季節ごとに色が変わるみたいです。
歩行者天国のショッピング街「エルムー通り」
エルムー通りは、シンタグマ広場からモナスティラキ広場を結ぶ真っ直ぐな歩行者天国の通り。アテネを代表するショッピング街で、ファストファッションのお店が多数並びます。
1つ路地を南にずれるとミトロポレオス通りに大聖堂や聖堂が現れ「ミトロポレオス大聖堂」&「ミクリ・ミトロポリ聖堂(別名:アギオス・エレフテリオス教会とも呼ばれる)」があり、ミトロポレオス大聖堂は中に入ることもできます。
聖堂の中はとても神秘的で静寂に包まれ涼しく、壁画の美しさに見とれます。
エルムー通りとミトロポレオス通りを繋ぐ通りや、ミトロポレオス通りにはカジュアルなカフェやダイニングも多数あり、散策途中の休憩に。今回入ったお店は「Palmie Bistro」。英語が苦手な日本人でも快く対応してくれました。店内の席か外の席か希望を聞いてくれ、この日は猛暑で暑すぎたので店内の席を選択。スタッフは男性でイケメン揃いです(笑)
ギリシャビールは南国のビールのように味が薄く飲みやすいです。
ICE TEAはピーチとレモン味があり、BLACK TEE(砂糖なし)です。ピーチやレモンの味付きなのでBLACKでも少し甘みがあり、日本で飲むようなストレートティーより甘さがあります。甘ったるくはありません。
ギリシャ産ワインが豊富な「セリエ」
シンタグマ広場から徒歩5分程。パネピスティミウ通りを挟んで反対側にブルガリがあります。世界の名酒を取り揃えていて、ギリシャ産ワインが勢揃いです。
ガラス張りの入り口にワインやグラスがディスプレーされているので直ぐに分かります。
店内奥にはワインセラーもあり、特に少量生産の希少な銘柄も充実しています。サントリーニ産ワインもあります。
拙い英語でも店員さんは必死に理解してくれ、オススメのワインを選んでくれました。セリエのあるKOLONAKI地区は高級ブランドショップやオシャレなカフェ、ブティックなどが揃っている落ち着いたエリアです。
街ブラするだけでも楽しめます。
ガイドブックにも載るホテル「アテネゲートホテル」を利用
メトロ「アクロポリス駅」からも近いアテネゲートホテルを利用。アクロポリス、ゼウス神殿から徒歩圏内という好立地さが魅力的です。
ホテルからはアクロポリス、ゼウス神殿、リカヴィトスの丘の3つの夜景を見ることができます。毎朝の朝食会場は7階のルーフガーデンレストランで好きな席を選ぶことが出来、西側の席はアクロポリスを東側の席はゼウス神殿を見ながら朝食を頂けるという贅沢です。
- シャンプー
- リンス
- ボディーソープ
- ボディーローション
- スリッパ
歯ブラシはありません。
冷蔵庫の中には有料のドリンク類が入っていますが、サービスのお水はありません。
アテネでの食事
トリップアドバイザーで検索するとホテル直ぐ横に、アテネのレストラン2354件中6位のインド料理店を発見!インドカレーが大好きなので、現地のギリシャ料理ではなく、まずインド料理「Indian Haveli」へ。
外観からしてインド!ガラス張りの入り口は店内が覗けて店内は満席。お店は2階建てになっていて2階は屋根裏部屋な感じの造りです。
店内はシャンデリアに壁紙はインドの女性の絵。スタッフはおそらくインド人。メニューはギリシャ語と英語の併記なのでなんとなく理解。大好きなチキンカレーとタンドリーミックスプレートを注文。海外では日本と違いカレーを頼んでもルーだけなことが多いのでライスが付いてくるか確認したところ付いてこないとの事。ライスを別途注文。
カレーは辛さを聞かれ「マイルドでいい?」と言われたので本場インドカレーは日本以上な辛さを想像しマイルドを選択。
タンドリーミックスプレートのイメージは、何種類かのタンドリーチキンにライス、小さなサラダが付け合わせかな?と思っていたらタンドリーチキン4種類の盛り合わせのみ。あとはソース3種類。イメージとは全く違うものでしたが結構なボリュームに味は美味しい!中が空洞のソーセージのように細長いお肉が取り囲んでいて、これは羊のケバブ。
チキンカレーはマイルドにして正解!辛いの好きなほうだが、マイルドでも結構な辛さ。汗が止まらないが、やみつきになる味です。
宿泊先のアテネゲートホテルレストランは眺望、スタッフの対応◎
ホテルの朝食会場になっているレストランは、夜は眺望の良いレストランとしても有名なレストラン。地中海料理やギリシャ料理が頂け、アクロポリスのサンセットとライトアップが見える最高の場所です。
宿泊客だけでなく外部からのお客様も多く、アクロポリス側のテラス席は予約必須です。
ライトアップは21時頃始まりサンセットは20時半ころから。あまり早い時間に行くと日差しが強く食事どころではありません。19時半予約で訪れましたが、この時間でも暑いくらいでした。
英語で書かれたメニューを見ても料理が想像つかないのでケータイで翻訳しながら調べているとスタッフの方が英語で料理を説明。それでも理解できないとケータイで画像を調べてくれ、「この料理だよ。これは美味しくてオススメだよ」と教えてくれる親切さ。そのお陰で全て美味しい料理を頂けました。
穴場的お店、アクロポリス博物館内のカフェ
アクロポリスから下ってくるとアクロポリス博物館があります。
(アクロポリス博物館の詳細は別記事で)
地上3階地下1階の造りになっていて、地下と2階にカフェがあり、2階のカフェが穴場。テラス席が併設していて屋根付きなので日差し避けできるが日中は風がないと暑い。屋内の席数も多く、予約も可能です。
テラス席からはもちろんのこと、屋内の席からでも十分アクロポリスを望むことができます。アクロポリスを見上げながらちょっと休憩。カフェ、スイーツの他に、モーニングメニュー、ランチメニューもあり、アルコールもあります。
11時~ランチタイムが始まりメニューが変わります。10分前でしたが、スタッフに「ランチしますか?」と聞かれ、ランチと答えるとランチメニューをくれます。
カフェの中のランチ、ガイドブックには軽食もあると記載されていたので期待していなかったのですが、頼んでみたらしっかりした料理。隣の席ものぞかせてもらいましたが、フレンチのメイン料理でもおかしくないクオリティーが揃っています。
ソースがアメリケーヌソースのような味だったので、パスタソースのついていない麺の部分を取り、付けて食べてみましたが、合う!!パスタソースとしても、めちゃくちゃ美味しいものでした。トマトベースのミートスパはシンプルな味で当たりはずれのない無難な味。ただトマトが少ないのか水分が少なくミンチに味が付いたもので、薄味です。
アテネを歩いて回ってみて
今回は古代ギリシャ巡りではなく、観光客も多い現代的なギリシャ巡りを紹介しました。古代ギリシャ編はまた別で。
治安が心配されますが、実際に街を散策している限りでは何も感じられません。お店のスタッフの方は親切な方が多く、英語が苦手でも対応してくれます。料理も美味しく、ショッピングもできる。街を散策しながら散歩しているだけでも楽しい街アテネです。
アテネはとにかくカフェが多く、そこらじゅうにあります。空港からホテルまで送迎して頂いたドライバーさんも「アテネはcoffee shopばかりだよ」言ってたくらい。テラス席付きのお店ばかりなので、外国人に混じってオシャレにカフェタイムも素敵です。