広島の秋といえば「亥の子祭り」!どんなお祭り?
関西でも、広島をはじめとして、山口、京都、三重、奈良、愛媛などで行われている「亥の子(いのこ)祭り」は、子孫繁栄や無病息災、さらに商売繁盛や健康を祈って行われ、さらに秋の収穫を祝うお祭りでもあります。
広島では、子供たちが毎年、旧暦の10月(現在の11月)の上旬の亥の日に、大きな石に数本の縄をつけた亥の子石を持って町を練り歩き、指定の場所で亥の子の唄を唄いながら地面をその石でつきます。
地域によって、亥の子餅を作って食べ、ついてくれた子供たちにはその家の人がお菓子を与えることもあるようです。
基本的には各町内会や子供会によって行われるので、小規模となるようです。
しかし、広島市内の本通りと袋町公園にて「大イノコ祭り」が行われます。
開催日:2023年11月4日(土)・5日(日) ※雨天決行
場所:袋町公園(広島県広島市中区袋町 9 番)
亥の子巡行/本通商店街・金座街商店
イベント
第一日目 11月4日(土)
●屋台営業開始11:00~
旬の食材を使った料理や、ここでしか食べられない大イノコ祭りにちなんだ料理が満載!
たこ焼きやラーメンの屋台もあります。定番の竹酒あり!
竹で遊べるブースもあります。
ぜひお楽しみください。
企画内容は、新型コロナウイルスの感染状況などによって変更する場合がありますので何卒ご了承ください。
● 亥の子巡行 13:00~ 本通・金座街、並木通り・袋町・中町・中一区187号線
こどもたちが五穀豊穣・無病息災・商売繁盛・子孫繁栄などの願いと感謝の思いを込めて、亥の子歌を歌いながら亥の子石をついて地域をめぐる旧来の行事。
広島では多く見られ、中四国地方や九州地方の一部では現在も行われています。石ではなく藁をしようしたり、亥の子歌の歌詞が異なっていたりするなど、各地の特色があります。
今年は本通と金座街に加え、並木通り・袋町・中町・中一区187号線での亥の子巡行も行われます。
● 大イノコ 15:00~ 袋町公園
第一日目は、公募した子どもに参加していただき石動(いするぎ)を作ります。その1.5tの大石で「亥の子」を行います。
● 表祝祭18:30~ 袋町公園
石動(いするぎ)の空間のなかで、音楽・舞踊・アート等が融合したさまざまな表現を奉納します。
●大石おろし20:00~
第二日目 11月5日(日) (仮)
●屋台営業開始11:00~
旬の食材を使った料理や、ここでしか食べられない大イノコ祭りにちなんだ料理が満載!
たこ焼きやラーメンの屋台もあります。定番の竹酒あり!
竹で遊べるブースもあります。
ぜひお楽しみください。
企画内容は、新型コロナウイルスの感染状況などによって変更する場合がありますので何卒ご了承ください。
● 大イノコ 13:00~ 袋町公園
第二日目は、地域の方々に参加していただき、石動をつくります。その大石で「亥の子」を行います。
● お練り17:40~
袋町公園まで市街地を練り歩いた後、石動に太鼓の演奏を奉納します。
● 裏祝祭18:00~ 袋町公園
振る舞いの後、綱切(つなきり)を行います。
※餅まきは、感染症対策として個包装したものをお持ち帰りいただく予定です。
●大石つき、綱切19:00~
●大石送り19:30~
1.5トンの巨大な石を88本の竹の力で吊り上げるという迫力のあるお祭りです。
こちらは大人が中心になって行われ、通常は2日間に渡って行われます。
亥の子祭りの起源は、古代中国で雑穀を混ぜたお餅を食べる風習が宮中行事に取り入れられたことから始まると言われています。
さらに、その後、武士や貴族の間で広がったことから、民間の行事として定着し、農村で刈り入れが終わった時期と重なったために、収穫を祝う行事としても定着したと言われています。
大イノコ祭り 公式サイト:
いのこ祭り 広島市舟入幸中町内会
亥の子とはどんな意味? え?!東日本では亥の子祭りはないの?
亥の子祭りの名前にある亥の子は、亥の日を指すわけですが、これには、猪が多くの子供を産むことから来ているとされ、猪にちなんで、子孫繁栄を祈るんだそうです。
さらに、石をつくのは、田んぼの神を天や山に返すためと伝える地域もあります。
亥の子祭りの祝い方は同じなのですが、それぞれの地域で伝えられている唄が異なっています。
それぞれの地域の唄を調べて、聴き比べてみるととっても面白いかもしれませんね。
また、亥の子餅を食べる風習がある地域の場合は、石をつく風習がない場合があり、逆に亥の子餅を食べない地域では石をついて回る風習が残っているようです。
東日本に関しては、江戸時代には、亥の子餅を将軍から役人たちに配っていたとされる言い伝えもがあるそうですが、現在ではその風習が廃れてしまっているようです。
広島 「亥の子」の歌 わらべ歌