冬の浅草の風物詩:羽子板市ってどんなイベント?由来は?
なぜ羽子板市が開かれるのか
もともと浅草寺の羽子板市は、歳の市として正月用品などを売るための市として年末に開かれていました。
羽子板は元々羽つきの遊び道具としての用途だけでしたが、
・羽子板でつく追い羽(ムクロジの実に飾り羽がついたもの)が害虫を食べるトンボに似ていることから、悪い虫が付かない。
・ムクロジの部分が「豆」に似ているので、魔除けになる、マメに暮らせる
として縁起物として買われるようになりました。
また、悪い虫が付かない→悪い男に捕まらないと解釈され、江戸の終わり頃からは、女の子が生まれるとその家に羽子板をプレゼントする習慣が生まれたそうです。
このような理由から、羽子板は縁起物とされ、歳の市で売られるようになり、現在でも羽子板市が浅草寺で開かれています。
浅草羽子板市の開催日程
羽子板市は、毎年同じ日に行われています。
開催日:2023年12月17日(日)~12月19日(火)
時間:9:00~21:00
会場:浅草寺境内
露店:30店前後
例年の人出:約30万人
公共交通機関:東武スカイツリーライン「浅草駅」徒歩5分。東京メトロ銀座線「浅草駅」徒歩5分。つくばエクスプレス「浅草駅」徒歩5分。都営地下鉄浅草線「浅草駅」A4出口徒歩5分。
浅草寺 公式HP:
2014 浅草寺 羽子板市
羽子板って買ったことない!羽子板市での買い方・選び方は?
羽子板市では、約30の露店で5万本もの羽子板が売られています。
そんなにたくさんの羽子板から初めての1本を選ぶのは大変ですよね。
どんなお店から選んだらいいのか分かりませんよね。
ここでは、羽子板の選び方から粋な買い方まで紹介します!
羽子板の選び方
まずは選び方です。
基本的に縁起物ですから、言い値で買うことが多いですが、たまにボッタクリ価格を提示するようなお店もあります。
良いなあと思う羽子板があっても、まずは他のお店も見てみましょう。
少ないですが価格が表記されているお店がありますし、購入している他のお客さんの様子を見ていれば、大きさや付いている装飾で大体の価格が分かってきます。
お店の中でも、手前→上→店の奥とだんだん値段が高くなっていきます。
手前に置いてある小さいものから買うといいでしょう。
手前に置いてある物は大体1,000~5,000円位のものが多いです。
粋な買い方
縁起物の羽子板には「粋な買い方」があります。
まずは、デザインや大きさなどから、買う羽子板を決めます。
↓
お店の人に値段を聞きます
↓
「もうちょっと安くなりませんか~?」
と値切り交渉
↓
頃合いをみて支払い
ただし、支払うのははじめに聞いた値段
↓
差額分は、ご祝儀としてお店に渡します
買った方は大尽気分を味わえて、売った方は得した気分になれて、お互いにハッピーになれるというのが、羽子板の粋な買い方です。
ちなみに、大体1万円以上のものを買うと、手締めをしてもらえますよ!