宮崎県11月の風物詩:弥五郎どん祭りてどんなお祭り?
弥五郎どん祭りの概要
弥五郎どん祭りとは、宮崎県都城市の山之口で行われる秋の例大祭です。
「弥五郎どん」という強面の巨大な人形が先頭に立つ御神幸行列がみどころになっています。
弥五郎どんの人形を触るといいとされ、地元の人にとっては年に1度の無病息災を願う町をあげてのお祭りになっています。
その他にも、神楽の奉納、弥五郎どん太鼓、市内の小学校では武道大会も行われます。
また、弥五郎どんにちなんで、豚汁を856(やごろ)食無料配布するイベントもあり、町の多くの人が参加するお祭りです。
2023年の開催は?
毎年文化の日に行われる弥五郎どん祭り。
今年も下記日程で行われます。
開催日:2023年11月3日(金・祝)文化の日
場所:弥五郎どんの館、的野正八幡宮周辺
例年の祭りの流れ
午前9時30分:武将弥五郎太鼓
午前10時:神事(的野正八幡宮)
午前11時30分:浜殿下り(はまくだり・御神幸行列) ※弥五郎どんが的野正八幡宮を出発
正午:弥五郎どんの館に到着
午後0時20分:舞(浦安の舞、的野正八幡宮神楽)、民俗芸能奉納(地元に伝わる棒踊りや俵踊り、奴踊り)
午後3時15分:御神幸行列 ※弥五郎どんが的野正八幡宮へ帰る
午後3時30分:神事(的野正八幡宮)
その他の催し
弥五郎どんの館では、恒例の「弥五郎どん力餅」が無料で振る舞われます。(数に限りあり)
地場産品特売広場では、地どれの新鮮野菜などの展示即売やフリーマーケットなどがあります。また、上富吉地区体育館において「菊鉢物展示会」や「児童作品展示会」もあります。
弥五郎どん祭りの「弥五郎」って誰?祭りの由来は?
720年、大和朝廷に隼人族が反乱を起こした「隼人の乱」。
この時、南九州を治めていた隼人族の長が弥五郎どんでした。
この反乱は朝廷によって鎮圧されますが、多くの犠牲者が出てしまいました。
隼人の乱の後、朝廷はその恨みを恐れ、鎮魂のために長であった弥五郎どんを弔うお祭りをはじめました。
弥五郎どんを模した人形を御神幸行列の先頭の台車に乗せ練り歩きます。
御神幸行列の先頭に放生会の主人公「弥五郎どん」の大きな人形がその勇姿を見せてくれます。
地元ではこの行列を「浜殿下り」と呼んで、古い昔から伝わる最も盛んなお祭りです。