料亭おせちにひけをとらない!二段重箱への美しい詰め方のコツとは?
おせちの正式な形、実は「五段重ね」なんです。
とはいえ現代の少子化や核家族が進んだ家庭ではこれだけ用意しても食べきれないことも多く、今は二段か三段のおせちが主流となっています。
おせちの詰め方ですが、品数にもルールがあるのです。
「吉数」……つまり、5.7.9種類のいずれかを詰めるのが良い、ということになっています。
二段の場合、詰める品数が少ないと具材も少なくなってしまいますよね。
見栄えという面からみても、9種類を詰めていきたいところです。
それぞれの段に何を詰めるかは先程お話しましたので、次に詰め方についてお話します。
色合いはもちろん大切ですが、味や香りが移らないように気をつけて詰めていくことも必要になります。
9種類を詰める場合、重箱内を9つに仕切る「市松」という方法をオススメします。
正方形になるので具材の大きさを考えやすく、詰めていくだけできれいな見た目になります。
重箱に元々仕切りがついている場合もあると思うので、一度確認して見てくださいね。
また、エビや魚を入れるときは頭を左にして詰めていきます。
これは日本の礼法とも言うべきやり方なので、おせちのときには守っていきたい取り決めなのです。
もし蓋が閉まらないくらい詰めてしまった場合、どうしても入らない部分は思い切って取ってしまいましょう。
「おせち」の見た目は美しく、そして家庭用なら余った具材は別に取り分けておけば良いのです。
そのほうが冷蔵庫で保存するときもいっそ楽かもしれませんしね。
【セブンイレブン】おせち二段重「飛翔」
おせちの重箱の洗い方は?食洗機でも大丈夫?片付ける場所は?
重箱は色んな食材を入れるので、油や匂いがどうしても多くついてしまいます。
全部食べ終わる、もしくは量が減ったらお皿に移し替えるなどして、出来るだけ早くきれいに洗ってしまいましょう。
重箱は塗りによってしっかりコーティングされているので、洗剤やスポンジを使うことは何の問題もありません。
食器洗浄機や漂白剤になると保証できませんので、やめておきましょう。
最初に汚れを水で落とし、自然乾燥に任せるのではなく水を拭き取ってから乾かして湿気を飛ばします。
完全に湿気がなくなったら柔らかい布などで包んで風通しの良い棚などにしまいましょう。
ある程度の通気は望ましいですが、逆に乾燥しすぎもよくありません。
しまっている棚はたまに扉を開けるなど、換気もしておくようにすれば安心ですね。
「重箱は年に1回しか使わない」というご家庭もあるかもしれませんが、それではちょっともったいないですよね。
お子様の運動会、お花見など、たくさんのお弁当が必要なときに有効活用してはいかがでしょうか?
具材も多く詰められますし、重箱のお弁当を持ち込んでのお花見なんてそれだけでも楽しみが増えそうです。
人数が多いときのお弁当なら、どんな日でも使えると思います。
重ねて持ち運べますし、うっかりお弁当箱をひっくり返すなんてこともなくなりますよ。
まとめ
おせちのルールは本当に多く細かく、気にしていてはいつまでも詰め切らないなんてこともあると思います。
ある程度のルールは守って、それ以上は臨機応変に対応してしまいましょう!
どうしてもしっかりしたおせちが必要なご家庭ももちろんあるかもしれませんが、「そこまでこだわるよりは家族みんなで美味しく食べられるおせちを」と気楽に考えるのも十分に良いことだと思うのです。
とはいえせっかくの伝統料理ですから、覚えておいて損はないと思います。
もしゆっくりチャレンジする機会があれば、ぜひチャレンジしてみてくださいね!。