三段目
「三の重」は煮物などを入れる場所になっています。
煮物がメインになるので、作り方はそれぞれのご家庭次第かもしれませんね。
れんこん
先のことまで見通すことが出来るように、という意味
いちょう切りにして酢水につけ、鶏もも肉一緒に炒め、そのまま煮込みます。
作るのはそんなに時間もかかりませんので、隙を見て作ってしまいましょう!
里芋
小芋がたくさん=子宝に恵まれるように、という意味
皮を剥いてから洗って炒め、そのまま煮込んでいきます。
弱火でじっくり時間をかけて煮ると美味しく作れます。
くわい
芽が出る=出世できるように、という意味
芽を残してカットし、アクを取りながら煮込みます。
味付けはそれぞれのご家庭に合わせれば大丈夫だと思います!
ごぼう
一の重と同様、 まっすぐ根を張る=家の基礎がしっかりしているという意味
基本的に一の重と同じです。
にんじん
赤色=めでたい色という意味で使われている縁起物
にんじんを花形にカットすればOKなので、これは最後に、むしろお重の中身と相談しながら作っていきましょう。
手綱こんにゃく
手綱を引き締める、縁を結ぶという意味
こちらも手綱の形を煮込んでいくだけです。
それぞれにかかる時間を考慮し、大晦日には終わるようにスケジュールを組んでいきましょう。
基本的に日持ちするものばかりなので、ご都合にあわせて5日前……クリスマスの片付けが終わった頃から作っていけば大丈夫だと思います。
料亭おせちにひけをとらない!3段重箱への美しい詰め方のコツとは?
おせちは元々、5段が正式な形になります。
とはいえ現代の核家族化や少子化を考えても、五段ものおせちはなかなか食べ切れるものではありませんよね。
その結果、現代では2段や3段が主流となってきたのです。
また、ひとつの段に詰める品数もルールが決まっています。
「吉数」……つまり、5.7.9種類を詰めるのが良いとされているのです。
そこまで厳密にこだわって用意するのも大変かもしれませんし、どうしても場合は無理をしてまで合わせる必要はないと思います。
「合わせられるなら合わせていく」くらいでちょうど良いのではないでしょうか。
それぞれの段に何を詰めるかは、先程の具材のところを参考にしてください。
色合いを考えていれていくのも大切ですが、おせちは様々な料理をいれるので味や香りも考慮していきましょう。
味や香りが強いものは他の料理にうつらないように、また高さをそろえるときれいに見えます。
また、エビや魚は頭を左にして詰めていくことが基本です。
日本の礼法とも言うべきやり方なので、長い伝統であるおせちを作るときは守っていきたいルールですね。
蓋が閉まらないくらいの量になってしまうかもしれません。
どうしても入らないものは、家庭用なら気にせず少し取り分けてしまうのも手だと思います。
我が家もよく、「入り切らなかった」と言って少し別に取り置かれていたおせち料理がありましたよ。
2016 特選おせち三段重RR