忘年会の季節がやってきて憂鬱。忘年会の強制参加ってあり?
まず何よりも「労働時間外に強制参加」というのが違和感ですよね。
これって法律違反に当たるんじゃないの、と思うのは当然のことです。
最初に、「労働時間」というのは会社が労働者を拘束して指揮下に置く時間全てを指します。
なのでもちろん、強制参加の場合は会社が労働者に対して賃金を支払う義務があるんです。
ちなみにこれは朝礼や清掃、後片付けなども含みます。
労働時間終了後に後片付けを当然としている会社は、その段階でもうおかしいんです。
とはいえこれは「強制」の場合なので、「任意」の場合は労働時間に当てはまりません。
ここをうまく使って、あくまで「任意」で労働時間外に後片付けをしている、などとやられているわけなんですね。
会社がどうしても「強制参加」を言ってくるのなら、それは労働時間に当たります。
「任意」ならもちろん、参加の自由はこちらにあるわけです。
自分のやりたいほうを選べばいいんですよね。
忘年会に強制参加した場合は労働時間となる?
それが忘年会だろうが「強制」であり参加しない場合は「評価に響く」などのペナルティがある場合は、間違いなく労働時間とする必要があります。
忘年会に参加することにより法定労働時間を超す場合は、もちろん割増の賃金が必要になります。
よくある「忘年会は強制参加、だけど費用は個人負担」なんて、真っ黒もいいところなんです。
賃金の未払いは犯罪ですし、もちろん懲罰も課されます。
悩むまでもなく会社が直さなければならない部分なのですが……実際のところ、昔からの「会社中心」「会社は何よりも優先」としてきた人たちが幅をきかせていると、「強制とか任意以前に、会社のイベントに参加しないわけがない」というのが当たり前という風潮になってしまっているのが実際の状況なんですよね。